プラネットクラブ★メールマガジン第222号B
2016/04/05 (Tue) 13:00
プラネットクラブ★メールマガジン第222号4月便
*********************************************************
満開の桜が新しい始まりを祝福しています!
━━【目 次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1)お知らせ:[フォーラム・イマージ]
2)お知らせ:読書会
3)お知らせ:実践研究所
4)報告:ディーセント・ワーク・フォーラム
5)映画、観たまんま:ハロルドが笑うその日まで/HEREIS HAROLD
6)ブックナビ:『ユリイカ1月臨時増刊号』総特集 春画/SHUNGA
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆1)お知らせ:[フォーラム・イマージ]
4月、5月のフォーラム・イマージです。ご参加をお待ちしています。
開催日 4月7日(木)、21日(木)、5月19日(木)
時間 午前10時~午後8時(開催時間内は、いつでも入退出自由)
参加費 300円(1回につき)
対象 女性のみ
会場 フォーラムイマージ(名古屋市中区栄)
主催 NPO法人参画プラネット
問合せ NPO法人参画プラネット[フォーラム・イマージ]事務局
Tel & Fax:052-203-5171
E-mail:info@sankakudo.net
★名古屋市社会福祉協議会地域福祉リーディングモデル助成事業
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆2)お知らせ:読書会@あいち
課題図書をテキストに、参画型読書会を開催します。
題材『戦争に抗する―ケアの倫理と平和の構想』(岡野八代2015:岩波書店)
日時 4月16日(土)午後1時~4時
参加費 500円
対象 女性のみ
会場 フォーラムイマージ(名古屋市中区栄)
主催 NPO法人参画プラネット
問合せ NPO法人参画プラネット読書会@あいち事務局
Tel & Fax:052-203-5171
E-mail:info@sankakudo.net
*8月6日(土)著者の岡野八代さんを招いてブックトークを開催します。
(共催:認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク)
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆3)お知らせ:実践研究所
各人の研究テーマを持ち寄ってゼミ形式で行う実践研究所。
4月は『そろそろ「社会運動」の話をしよう
―他人ゴトから自分ゴトへ。社会を変えるための実践論』
(田中優子+法政大学社会学部「社会を変えるための実践論」講座編著 2015:明石書店)
をテキストにワイワイガヤガヤ!話し合います
日時 4月28日(木)午後6~8時
参加費 500円
会場 フォーラムイマージ(名古屋市中区栄)
主催 NPO法人参画プラネット
問合せ NPO法人参画プラネット実践研究所事務局
Tel & Fax:052-203-5171
E-mail:info@sankakudo.net
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆4)報告:ディーセント・ワーク・フォーラム
2月6日(土)、3月5日(土)にディーセントワークフォーラムを開催しました。
ご参加くださったみなさまありがとうございました。
残念ながら、参加できなかった方には、
後日、映像配信を予定しておりますのでどうぞご期待ください。
参加者のおひとりがWANサイトに報告を投稿してくださっています。
http://wan.or.jp/article/show/6530
ディーセント・ワーク・フォーラムは均等基金の助成を受けて実施しました。
くわしくは、こちら↓↓↓
http://sankakudo.net/project&report/decentwork/decentwork.html
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆5)映画、観たまんま
監督も知らない、役者も知らない。
ひと足先に試写会で、観て感じたまんまをいけしゃぁしゃぁと映画評。
筆/上鵜瀬孝志
=============================
♯13 ハロルドが笑うその日まで/HEREIS HAROLD
わたしが、いまここに存在する意義はどこにあるのか。
その意義を否定されたとなると誰だって怒るだろう。
否定した相手に怨みさえいだき、復讐すらもしかねない。
主人公のハロルドがそうだ。
彼は、伝統の技をもつ家具職人。夫婦で小さな家具店を営んでいる。
あろうことか、すぐ隣りに大型家具ショップがオープンした。
あの“IKEA:イケア”である。
ハロルドにいわせると「クズを売る店」ということだが、
その影響を諸に受け、閉店に追い込まれてしまうばかりか、妻までも亡くしてしまう。
ハロルドは。すべてを失い自暴自棄に。
しかし、悪いのは、あのIKEAだ。IKEAさえなければと復讐心に火がつく。
創業者を誘拐し恨みを果たす行動に出る。
この復讐劇がストーリーで、雪が降りしきるなかで繰り広げられる。
IKEAの創業者:カンプラードは存命であるにもかかわらず実名で描かれ、
しかも彼の暴露本を著したショーベルグの名も、
カンプラードがハロルドのことを、
ショーベルグと呼ぶ皮肉いっぱいの表し方で頻繁に出てくるのだ。
ハロルドは、誘拐に成功。恨みを果たすため、
カンプラードに「クズを売ってすみません」と、
メディアを通して声明文を読むように迫る。
対して、カンプラードは、自らの脱税や児童就労、
若き日のナチ疑惑を伝えてきたメディアにはうんざりだ
という理由で、要求を断る。
メディアの報道でもそうだが、IKEAの家具がたびたび壊れるなど、
全体を通してユーモアに皮肉を濃いめにブレンドした感じで、クスッと笑える。
ハロルドとカンプラードのすっとぼけたオヤジ同士、
対照的でありながらも共通点にあふれ、
やがて生きること、存在の尊さに気づく。
そうそう、これはノルウェーの作品である。
IKEAではない、北欧家具のようなディテールに配慮した創りで、
こころにしっくりと馴染む温かい作品である。
2016.3.23試写
2016年4月23日(土)全国ロードショー 名古屋/センチュリーシネマ
*************************************************************
上鵜瀬孝志
ホームページ http://kamiuse.com/
ブログ1「映画、観たまんま」 http://eiga2015.kamiuse.com/
ブログ2「言葉の揚げ足取り」http://kotoba2015.kamiuse.com/
*************************************************************
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆6)ブックナビ:『ユリイカ1月臨時増刊号』総特集 春画/SHUNGA
======================
ユリイカ1月臨時増刊号 総特集 春画/SHUNGA
上野千鶴子ほか著
(青土社 2015年12月発行)
======================
本書には、永青文庫にて開催された『春画展』を訪れた、
春画は見飽きるほど見ていますが、と言う上野さんと、
上野さんと同様、さんざん春画を見ていると言う田中優子さんとの対談、
『春画の何を見ているのか』が収められている。
『春画展』を訪れる女性たちは堂々としていて、
男性たちは解説をじっと見てときどき恥ずかしそうにちらちらと絵を見ていたそうだ。
『男はいつも「豆ゑもん」ですから、眼差しの主体であっても客体には決してならない。
(中略)女性にとっては、まなざされるというのは
ある意味でアイデンティティの一部に刷り込まれています。
私は『スカートの下の劇場』の中で、
「女は自分自身を客体化するナルシシズムのなかに、エロティシズムを感じる」と書きました。
男のボディパーツなんかには萌えません(笑)。』(p.154)と上野さん。明白に物語る。
2015年9月から12月まで開催された『春画展』は、盛況で、入場制限がでるほどだったそうだ。
カップルが多く、年齢層が広いという印象を受けたというお二人。
春画が女性に受け入れられている理由には、
女性が経済力を持ちはじめたということと、女性の自己肯定がかなり大きくあるという。
ああ、それにしても、上野さんと田中優子さんの対談に絆されて、
春画から広がる、豊かで奥深く、遮るもののない解放された意識と、
まどろみかけたときのような夢見心地な感覚を、
胸底あたりに覚えているのを呼び覚まされた気がしてならない。
あなたの身をもって、女の、客体としての快楽の奥底にいざなわれて浸ってみてはいかがだろう。
永青文庫の『春画展』はもう終了してしまっている。
ぜひこの『総特集 春画/SHUNGA』で。
(堀 紀美子)
*********************************************************
[発行] 特定非営利活動法人参画プラネット
名古屋市中区栄一丁目7番26号801
Tel & Fax:052-203-5171 E-mail:info@sankakudo.net
URL http://sankakudo.net
*********************************************************
メールマガジン配信解除/アドレス変更:E-mailでご連絡下さい
無断転写を禁止いたします。
*********************************************************
満開の桜が新しい始まりを祝福しています!
━━【目 次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1)お知らせ:[フォーラム・イマージ]
2)お知らせ:読書会
3)お知らせ:実践研究所
4)報告:ディーセント・ワーク・フォーラム
5)映画、観たまんま:ハロルドが笑うその日まで/HEREIS HAROLD
6)ブックナビ:『ユリイカ1月臨時増刊号』総特集 春画/SHUNGA
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆1)お知らせ:[フォーラム・イマージ]
4月、5月のフォーラム・イマージです。ご参加をお待ちしています。
開催日 4月7日(木)、21日(木)、5月19日(木)
時間 午前10時~午後8時(開催時間内は、いつでも入退出自由)
参加費 300円(1回につき)
対象 女性のみ
会場 フォーラムイマージ(名古屋市中区栄)
主催 NPO法人参画プラネット
問合せ NPO法人参画プラネット[フォーラム・イマージ]事務局
Tel & Fax:052-203-5171
E-mail:info@sankakudo.net
★名古屋市社会福祉協議会地域福祉リーディングモデル助成事業
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆2)お知らせ:読書会@あいち
課題図書をテキストに、参画型読書会を開催します。
題材『戦争に抗する―ケアの倫理と平和の構想』(岡野八代2015:岩波書店)
日時 4月16日(土)午後1時~4時
参加費 500円
対象 女性のみ
会場 フォーラムイマージ(名古屋市中区栄)
主催 NPO法人参画プラネット
問合せ NPO法人参画プラネット読書会@あいち事務局
Tel & Fax:052-203-5171
E-mail:info@sankakudo.net
*8月6日(土)著者の岡野八代さんを招いてブックトークを開催します。
(共催:認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク)
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆3)お知らせ:実践研究所
各人の研究テーマを持ち寄ってゼミ形式で行う実践研究所。
4月は『そろそろ「社会運動」の話をしよう
―他人ゴトから自分ゴトへ。社会を変えるための実践論』
(田中優子+法政大学社会学部「社会を変えるための実践論」講座編著 2015:明石書店)
をテキストにワイワイガヤガヤ!話し合います
日時 4月28日(木)午後6~8時
参加費 500円
会場 フォーラムイマージ(名古屋市中区栄)
主催 NPO法人参画プラネット
問合せ NPO法人参画プラネット実践研究所事務局
Tel & Fax:052-203-5171
E-mail:info@sankakudo.net
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆4)報告:ディーセント・ワーク・フォーラム
2月6日(土)、3月5日(土)にディーセントワークフォーラムを開催しました。
ご参加くださったみなさまありがとうございました。
残念ながら、参加できなかった方には、
後日、映像配信を予定しておりますのでどうぞご期待ください。
参加者のおひとりがWANサイトに報告を投稿してくださっています。
http://wan.or.jp/article/show/6530
ディーセント・ワーク・フォーラムは均等基金の助成を受けて実施しました。
くわしくは、こちら↓↓↓
http://sankakudo.net/project&report/decentwork/decentwork.html
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆5)映画、観たまんま
監督も知らない、役者も知らない。
ひと足先に試写会で、観て感じたまんまをいけしゃぁしゃぁと映画評。
筆/上鵜瀬孝志
=============================
♯13 ハロルドが笑うその日まで/HEREIS HAROLD
わたしが、いまここに存在する意義はどこにあるのか。
その意義を否定されたとなると誰だって怒るだろう。
否定した相手に怨みさえいだき、復讐すらもしかねない。
主人公のハロルドがそうだ。
彼は、伝統の技をもつ家具職人。夫婦で小さな家具店を営んでいる。
あろうことか、すぐ隣りに大型家具ショップがオープンした。
あの“IKEA:イケア”である。
ハロルドにいわせると「クズを売る店」ということだが、
その影響を諸に受け、閉店に追い込まれてしまうばかりか、妻までも亡くしてしまう。
ハロルドは。すべてを失い自暴自棄に。
しかし、悪いのは、あのIKEAだ。IKEAさえなければと復讐心に火がつく。
創業者を誘拐し恨みを果たす行動に出る。
この復讐劇がストーリーで、雪が降りしきるなかで繰り広げられる。
IKEAの創業者:カンプラードは存命であるにもかかわらず実名で描かれ、
しかも彼の暴露本を著したショーベルグの名も、
カンプラードがハロルドのことを、
ショーベルグと呼ぶ皮肉いっぱいの表し方で頻繁に出てくるのだ。
ハロルドは、誘拐に成功。恨みを果たすため、
カンプラードに「クズを売ってすみません」と、
メディアを通して声明文を読むように迫る。
対して、カンプラードは、自らの脱税や児童就労、
若き日のナチ疑惑を伝えてきたメディアにはうんざりだ
という理由で、要求を断る。
メディアの報道でもそうだが、IKEAの家具がたびたび壊れるなど、
全体を通してユーモアに皮肉を濃いめにブレンドした感じで、クスッと笑える。
ハロルドとカンプラードのすっとぼけたオヤジ同士、
対照的でありながらも共通点にあふれ、
やがて生きること、存在の尊さに気づく。
そうそう、これはノルウェーの作品である。
IKEAではない、北欧家具のようなディテールに配慮した創りで、
こころにしっくりと馴染む温かい作品である。
2016.3.23試写
2016年4月23日(土)全国ロードショー 名古屋/センチュリーシネマ
*************************************************************
上鵜瀬孝志
ホームページ http://kamiuse.com/
ブログ1「映画、観たまんま」 http://eiga2015.kamiuse.com/
ブログ2「言葉の揚げ足取り」http://kotoba2015.kamiuse.com/
*************************************************************
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆6)ブックナビ:『ユリイカ1月臨時増刊号』総特集 春画/SHUNGA
======================
ユリイカ1月臨時増刊号 総特集 春画/SHUNGA
上野千鶴子ほか著
(青土社 2015年12月発行)
======================
本書には、永青文庫にて開催された『春画展』を訪れた、
春画は見飽きるほど見ていますが、と言う上野さんと、
上野さんと同様、さんざん春画を見ていると言う田中優子さんとの対談、
『春画の何を見ているのか』が収められている。
『春画展』を訪れる女性たちは堂々としていて、
男性たちは解説をじっと見てときどき恥ずかしそうにちらちらと絵を見ていたそうだ。
『男はいつも「豆ゑもん」ですから、眼差しの主体であっても客体には決してならない。
(中略)女性にとっては、まなざされるというのは
ある意味でアイデンティティの一部に刷り込まれています。
私は『スカートの下の劇場』の中で、
「女は自分自身を客体化するナルシシズムのなかに、エロティシズムを感じる」と書きました。
男のボディパーツなんかには萌えません(笑)。』(p.154)と上野さん。明白に物語る。
2015年9月から12月まで開催された『春画展』は、盛況で、入場制限がでるほどだったそうだ。
カップルが多く、年齢層が広いという印象を受けたというお二人。
春画が女性に受け入れられている理由には、
女性が経済力を持ちはじめたということと、女性の自己肯定がかなり大きくあるという。
ああ、それにしても、上野さんと田中優子さんの対談に絆されて、
春画から広がる、豊かで奥深く、遮るもののない解放された意識と、
まどろみかけたときのような夢見心地な感覚を、
胸底あたりに覚えているのを呼び覚まされた気がしてならない。
あなたの身をもって、女の、客体としての快楽の奥底にいざなわれて浸ってみてはいかがだろう。
永青文庫の『春画展』はもう終了してしまっている。
ぜひこの『総特集 春画/SHUNGA』で。
(堀 紀美子)
*********************************************************
[発行] 特定非営利活動法人参画プラネット
名古屋市中区栄一丁目7番26号801
Tel & Fax:052-203-5171 E-mail:info@sankakudo.net
URL http://sankakudo.net
*********************************************************
メールマガジン配信解除/アドレス変更:E-mailでご連絡下さい
無断転写を禁止いたします。