【欧州高等教育圏大臣会合2024が開催:共同声明(ティラナ・コミュニケ)の概要】ほかNIAD-QE海外高等教育質保証動向ニュース vol.113
2024/08/28 (Wed) 11:00
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NIAD-QE 海外高等教育質保証動向ニュース vol.113
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目次
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1.お役立ちトピック
今月号で取り上げる記事の関連トピックについて、過去の記事を交えてご紹介します。
今回は、「ボローニャ・プロセス」について取り上げます。
2.海外動向記事
令和6年7月 から8月にQA UPDATESに掲載した動向記事をご紹介します。
ぜひアクセスしてご覧ください。
7月: https://w.bme.jp/38/965/911/XXXX
8月: https://w.bme.jp/38/965/912/XXXX
▼「質保証動向リンク(速報版)」
8月(1): https://w.bme.jp/38/965/913/XXXX
8月(2): https://w.bme.jp/38/965/914/XXXX
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1.お役立ちトピック
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ボローニャ・プロセスとは、1999年6月にイタリアのボローニャで欧州29か国の
高等教育担当大臣が署名した「ボローニャ宣言」から始まった、欧州における
高等教育システムの改革に関する一連の流れを指します。
1999年のボローニャ宣言署名時に、2010年までの欧州高等教育圏
(European Higher Education Area: EHEA)の確立を目指して、
欧州各国における比較可能で理解しやすい学位制度の導入、学生等の
モビリティ(流動性)の促進、欧州レベルの単位互換制度の確立、比較可能な
質保証基準・方法の開発といった改革課題が掲げられました。
これらの課題について、各国の高等教育担当大臣がおおむね2~3年ごとに
一堂に会する「欧州高等教育圏大臣会合」が開催され、協議が行われています。
この会合は現在も継続しており、取組課題の進捗の把握と次回会合までの
達成目標等を協議し、その成果を共同声明(コミュニケ)として発表しています。
今月号では、今年(2024年)5月にアルバニアの首都ティラナで開催された
本会合の共同声明(ティラナ・コミュニケ)及び関連する採択文書に関する
記事を紹介しています。詳しくは、「2.海外動向記事」の「欧州高等教育圏
大臣会合2024が開催:共同声明(ティラナ・コミュニケ)の概要」及び
「高等教育の『基本的価値』の実践に向けて:欧州高等教育圏大臣会合2024」
をご覧ください。また、ボローニャ・プロセスに関する情報及び過去の記事は、
下記の「関連情報及び過去投稿記事」をご覧ください。
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【関連情報及び過去投稿記事】
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▼ボローニャ・プロセスに関する主な合意文書・宣言
https://w.bme.jp/38/965/915/XXXX
▼欧州高等教育圏大臣会合2020(ローマ):ボローニャ・プロセスの発展状況は
https://w.bme.jp/38/965/916/XXXX
▼ボローニャ・プロセスの進展と今後の課題を協議―欧州高等教育大臣会合2018
https://w.bme.jp/38/965/917/XXXX
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2.海外動向記事
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▼【欧州】欧州における難民の高等教育資格の承認に関する取組みの進展:難民のための欧州資格パスポート
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欧州評議会は、6月20日の「世界難民の日」にあわせ、2024年6月17日にフランスの
国内情報センター(NIC)や 大学等との共催で「難民の社会統合支援にむけて手を
取り合って―教育、職業訓練と資格の承認(Hand in hand to support the integration
of refugees―education, training and recognition of qualifications)」と題した
イベントを行いました。このイベントは、欧州での難民の高等教育資格の承認に関する
「制度構築へのこの数年の取組みの到達点」と位置付けられ、現在の諸問題や取組みが
議論されました。本記事では、これまでの取組みと欧州評議会を中心に開発された
「難民のための欧州資格パスポート」について概観しています。
https://w.bme.jp/38/965/918/XXXX
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▼【韓国】KCUE-KUAIが第4周期大学機関別評価認証の評価基準に関する説明会を開催
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韓国大学教育協議会の韓国大学評価院(KCUE-KUAI)は、2024年6月26日に
ソウル市内で第4周期大学機関別評価認証の評価基準に関する説明会を開催しました。
韓国の大学機関別評価認証は、高等教育法(第11条の)に基づいて実施される
大学・産業大学を対象とした評価制度であり、現在は第3周期(2021-2025)に入っています。
2026年からの第4周期の評価基準については、評価領域1「理念及び運営」と
評価領域5「大学の成果及び社会的責任」が評価領域1「大学運営及び社会的責務」に
統合されるほか、いくつかの評価項目が変更されることとなりました。
https://w.bme.jp/38/965/919/XXXX
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▼【欧州】欧州高等教育圏大臣会合2024が開催:共同声明(ティラナ・コミュニケ)の概要
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2024年5月29日から30日にかけて、アルバニアのティラナにおいて
欧州高等教育圏大臣会合が開催されました。本会合では、ボローニャ・プロセスにおいて
掲げられた欧州の高等教育改革に関する事項の進捗と今後の目標等について協議され、
その成果は共同声明(ティラナ・コミュニケ)としてまとめられました。
以前より優先課題となっていた、学習成果に基づく欧州単位互換制度(ECTS)の導入や
「欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン(ESG)」に準拠した質保証の
実施についてはいまだ国によるばらつきがあるとし、今後、ESG等関連ガイドラインの
改訂を含めた対応を進めていくことなどが示されました。
こちらの記事では、質保証に関連する内容を中心に、コミュニケの概要を紹介しています。
https://w.bme.jp/38/965/920/XXXX
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▼【欧州】高等教育の「基本的価値」の実践に向けて:欧州高等教育圏大臣会合2024
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今回の欧州高等教育圏大臣会合では、高等教育をとりまく社会的・経済的・政治的な
状況が変化する今日、高等教育の基本的価値を尊重し、より包摂的で競争力のある
欧州の高等教育の実現に向けて大学等を支援してくことも確認されました。
ティラナ・コミュニケの冒頭では、「高等教育がそのミッションを十分に果たす
ためには、高等教育に関する基本的価値(fundamental values)が尊重される必要が
ある」と述べられており、その詳細は、コミュニケの付属文書にまとめられました。
こちらの記事では、「基本的価値」の内容を中心に紹介しています。
https://w.bme.jp/38/965/921/XXXX
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▼【欧州】欧州共通の質保証基準の将来へ向けて:QA-FITプロジェクトの結果を検証
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欧州高等教育質保証協会(ENQA)は2024年5月、コーディネーターとして主導する
「QA-FIT」プロジェクトの調査報告書を公式ウェブサイト上で公開しました。
ENQAは、「欧州高等教育圏における質保証のための基準とガイドライン(ESG 2015)」
の今後の改訂に向け、EHEAの質保証枠組みに関係するステークホルダー
(各国学生連合、高等教育機関、質保証機関、及び教育省庁)の見解をまとめています。
中でも、高等教育の社会的側面、基本的価値、そしてそれらを推進する質保証の役割に注目しています。
https://w.bme.jp/38/965/922/XXXX
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NIAD-QE 海外高等教育質保証動向ニュース
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▽バックナンバー
https://www.niad.ac.jp/consolidation/international/publish/merumaga/kokusai_bkno/
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編集・発行(お問合せ先)
独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構 評価事業部国際課
〒187-8587 東京都小平市学園西町1-29-1
E-Mail:kokusai*niad.ac.jp *を@に置き換えてください。
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NIAD-QE 海外高等教育質保証動向ニュース vol.113
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目次
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1.お役立ちトピック
今月号で取り上げる記事の関連トピックについて、過去の記事を交えてご紹介します。
今回は、「ボローニャ・プロセス」について取り上げます。
2.海外動向記事
令和6年7月 から8月にQA UPDATESに掲載した動向記事をご紹介します。
ぜひアクセスしてご覧ください。
7月: https://w.bme.jp/38/965/911/XXXX
8月: https://w.bme.jp/38/965/912/XXXX
▼「質保証動向リンク(速報版)」
8月(1): https://w.bme.jp/38/965/913/XXXX
8月(2): https://w.bme.jp/38/965/914/XXXX
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1.お役立ちトピック
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ボローニャ・プロセスとは、1999年6月にイタリアのボローニャで欧州29か国の
高等教育担当大臣が署名した「ボローニャ宣言」から始まった、欧州における
高等教育システムの改革に関する一連の流れを指します。
1999年のボローニャ宣言署名時に、2010年までの欧州高等教育圏
(European Higher Education Area: EHEA)の確立を目指して、
欧州各国における比較可能で理解しやすい学位制度の導入、学生等の
モビリティ(流動性)の促進、欧州レベルの単位互換制度の確立、比較可能な
質保証基準・方法の開発といった改革課題が掲げられました。
これらの課題について、各国の高等教育担当大臣がおおむね2~3年ごとに
一堂に会する「欧州高等教育圏大臣会合」が開催され、協議が行われています。
この会合は現在も継続しており、取組課題の進捗の把握と次回会合までの
達成目標等を協議し、その成果を共同声明(コミュニケ)として発表しています。
今月号では、今年(2024年)5月にアルバニアの首都ティラナで開催された
本会合の共同声明(ティラナ・コミュニケ)及び関連する採択文書に関する
記事を紹介しています。詳しくは、「2.海外動向記事」の「欧州高等教育圏
大臣会合2024が開催:共同声明(ティラナ・コミュニケ)の概要」及び
「高等教育の『基本的価値』の実践に向けて:欧州高等教育圏大臣会合2024」
をご覧ください。また、ボローニャ・プロセスに関する情報及び過去の記事は、
下記の「関連情報及び過去投稿記事」をご覧ください。
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【関連情報及び過去投稿記事】
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▼ボローニャ・プロセスに関する主な合意文書・宣言
https://w.bme.jp/38/965/915/XXXX
▼欧州高等教育圏大臣会合2020(ローマ):ボローニャ・プロセスの発展状況は
https://w.bme.jp/38/965/916/XXXX
▼ボローニャ・プロセスの進展と今後の課題を協議―欧州高等教育大臣会合2018
https://w.bme.jp/38/965/917/XXXX
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2.海外動向記事
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▼【欧州】欧州における難民の高等教育資格の承認に関する取組みの進展:難民のための欧州資格パスポート
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欧州評議会は、6月20日の「世界難民の日」にあわせ、2024年6月17日にフランスの
国内情報センター(NIC)や 大学等との共催で「難民の社会統合支援にむけて手を
取り合って―教育、職業訓練と資格の承認(Hand in hand to support the integration
of refugees―education, training and recognition of qualifications)」と題した
イベントを行いました。このイベントは、欧州での難民の高等教育資格の承認に関する
「制度構築へのこの数年の取組みの到達点」と位置付けられ、現在の諸問題や取組みが
議論されました。本記事では、これまでの取組みと欧州評議会を中心に開発された
「難民のための欧州資格パスポート」について概観しています。
https://w.bme.jp/38/965/918/XXXX
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▼【韓国】KCUE-KUAIが第4周期大学機関別評価認証の評価基準に関する説明会を開催
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韓国大学教育協議会の韓国大学評価院(KCUE-KUAI)は、2024年6月26日に
ソウル市内で第4周期大学機関別評価認証の評価基準に関する説明会を開催しました。
韓国の大学機関別評価認証は、高等教育法(第11条の)に基づいて実施される
大学・産業大学を対象とした評価制度であり、現在は第3周期(2021-2025)に入っています。
2026年からの第4周期の評価基準については、評価領域1「理念及び運営」と
評価領域5「大学の成果及び社会的責任」が評価領域1「大学運営及び社会的責務」に
統合されるほか、いくつかの評価項目が変更されることとなりました。
https://w.bme.jp/38/965/919/XXXX
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▼【欧州】欧州高等教育圏大臣会合2024が開催:共同声明(ティラナ・コミュニケ)の概要
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2024年5月29日から30日にかけて、アルバニアのティラナにおいて
欧州高等教育圏大臣会合が開催されました。本会合では、ボローニャ・プロセスにおいて
掲げられた欧州の高等教育改革に関する事項の進捗と今後の目標等について協議され、
その成果は共同声明(ティラナ・コミュニケ)としてまとめられました。
以前より優先課題となっていた、学習成果に基づく欧州単位互換制度(ECTS)の導入や
「欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン(ESG)」に準拠した質保証の
実施についてはいまだ国によるばらつきがあるとし、今後、ESG等関連ガイドラインの
改訂を含めた対応を進めていくことなどが示されました。
こちらの記事では、質保証に関連する内容を中心に、コミュニケの概要を紹介しています。
https://w.bme.jp/38/965/920/XXXX
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▼【欧州】高等教育の「基本的価値」の実践に向けて:欧州高等教育圏大臣会合2024
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今回の欧州高等教育圏大臣会合では、高等教育をとりまく社会的・経済的・政治的な
状況が変化する今日、高等教育の基本的価値を尊重し、より包摂的で競争力のある
欧州の高等教育の実現に向けて大学等を支援してくことも確認されました。
ティラナ・コミュニケの冒頭では、「高等教育がそのミッションを十分に果たす
ためには、高等教育に関する基本的価値(fundamental values)が尊重される必要が
ある」と述べられており、その詳細は、コミュニケの付属文書にまとめられました。
こちらの記事では、「基本的価値」の内容を中心に紹介しています。
https://w.bme.jp/38/965/921/XXXX
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▼【欧州】欧州共通の質保証基準の将来へ向けて:QA-FITプロジェクトの結果を検証
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欧州高等教育質保証協会(ENQA)は2024年5月、コーディネーターとして主導する
「QA-FIT」プロジェクトの調査報告書を公式ウェブサイト上で公開しました。
ENQAは、「欧州高等教育圏における質保証のための基準とガイドライン(ESG 2015)」
の今後の改訂に向け、EHEAの質保証枠組みに関係するステークホルダー
(各国学生連合、高等教育機関、質保証機関、及び教育省庁)の見解をまとめています。
中でも、高等教育の社会的側面、基本的価値、そしてそれらを推進する質保証の役割に注目しています。
https://w.bme.jp/38/965/922/XXXX
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NIAD-QE 海外高等教育質保証動向ニュース
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