年金シニアプラン総合研究機構メールマガジン No.30(2021/7/28)
2021/07/28 (Wed) 11:25
年総研メルマガ
No.30 (2021/07/28)
ご愛読、誠にありがとうございます。
本メールマガジンは、これまで年金シニアプラン総合研究機構とご縁のある皆様にご送付させていただきました。
ご不要の際はどうかご海容下さるようお願い申し上げます。
ご購読を直ちに中止なさる場合は、誠に恐縮ですが、下記のURLからお手続き下さるよう伏してお願いいたします。
https://w.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=nensoken&task=cancel
目次
1.年金シニアプラン総合研究機構の動き(2021/06/23~07/27)
(1) 人事情報
(2) 研究員の公募
(3) Web Journal「年金研究」第16号を発刊
(4) 調査研究報告書の刊行
(5) 第6回ユース年金学会の参加募集要領を公開
2.年金ライフプランセミナー:参加申込みのお願い
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1.年金シニアプラン総合研究機構の動き(2021/06/23~07/27)
(1) 人事情報
本年7月1日付けで、吉野 隆之(よしの たかし)氏が当機構の上席研究員として加わりました
(2) 研究員の公募
・当機構の研究員を公募しています
https://www.nensoken.or.jp/wp-content/uploads/jyokin_recruitment.pdf
(3) Web Journal「年金研究」第16号を発刊しました(2021/07/15)
Web Journal 年金研究 No.16, 2021年7月
https://www.nensoken.or.jp/publication/nenkinkenkyu/
■高山 憲之「公的年金の周知度に関するインターネット調査:調査の概要および主要な調査結果等」(査読つき論文)
https://www.nensoken.or.jp/wp-content/uploads/NKEN16_01.pdf
【要旨】
・日本では公的年金制度に何歳まで加入する義務があるかという設問に対して、「64歳まで」と回答した人が全体(30~59歳の男女)の8割近くに達しており、制度を誤解していた人が圧倒的に多かった。
・上記以外に、老齢年金を受給するために拠出することが必要となる保険料の最低納付年数は何年か、老齢年金の繰り上げ受給に伴う給付減額は何歳まで行われるか等、年金制度のイロハに相当する基本的内容についても、誤解していた人や「分からない」と回答した人が少なくなかった。
・公的年金に関する知識の伝達手段として今後、期待が大きいのは「ねんきん定期便」である。それを、年金に関連する各種情報の集約場所として最大限に活用してはどうか。
・年金情報の提供手段として利用価値が高い媒体は世代によって異なる。現時点における中高年世代はTVの積極的活用を依然として望んでいる一方、若年世代は利用時間や距離に制約がなく、最新情報を得やすいインターネット(ねんきんネットを含む)や、コミュニケーションのツールとして使うことができるSNSへの期待が大きい。
・年金加入者が最も知りたがっているのは、加入者本人にカスタマイズされた年金コンテンツである。自分が受給できる年金月額はどの位になるのか、そして、その金額をもっと増やす具体的方法は何か。この点に関する年金計算のシミュレーターを開発する必要性は大きい。 ・年金広報では、分かりやすさ優先の情報提供を要望する声が最も多い。
・年金制度の具体的内容、あるいは、その周知方法等が改められた場合、その旨を可能なかぎり速やかに加入者・受給者に伝達する必要がある。
■杉田 健 「ナイジェリアの年金の現状と課題」(査読つき論文)
https://www.nensoken.or.jp/wp-content/uploads/NKEN16_68.pdf
【要旨】
本稿はナイジェリアにおける年金制度の現状と課題を論じるものである。1981年から2014年の間に世界31か国が公的年金の全部または一部の民営化(DC化)を実施したが、18か国は民営化を全面的または一部やめ、また民営化を続けている国でもチリのように公営部分を拡充させた国がある。現在民営化を続けている国の中でもっとも人口の多い、アフリカのナイジェリアは、2004年に民営化が行われ、2014年の改正を経て現在に至っている。本稿は先行研究および公表資料を基に歴史的経緯・制度内容および課題を解説する。
公務員年金の歴史は植民地時代にさかのぼるが、民間被用者の年金も含めて、2004年の改正前は給付と負担のバランス、年金記録が不十分で、積立金の横領、給付の遅延が発生していた。2004年の改正によりチリに倣った確定拠出型年金に移行し、2014年以降は若干の修正が行われている。
ナイジェリアの年金の課題は、適用率の低さ、インフレに資産運用利回りが追いついていないこと、利息を嫌うイスラム教徒の加入者対応、不正防止があげられる。さらに、COVID-19による失業率の上昇により拠出中断が増え、将来の年金額への影響が懸念されている。
(4) 調査研究報告書「債券サステナブル投資に関する調査研究」が刊行されました(2021/07/21)
https://www.nensoken.or.jp/wp-content/uploads/pressrelease20210721.pdf
【要旨】
サステナブル投資の拡大はグローバルな潮流となっており、日本も例外ではなく大きな拡大が見られている。サステナブル投資は株式投資を中心に発展してきたが、すべての資産クラスにおいて ESG 要因を考慮しサステナブル投資を実施していくことが必要という考え方が強まっており、債券投資はもとよりオルタナティブ投資の分野にもサステナブル投資を導入する動きが拡がっている。
債券サステナブル・ファンドへの資金流入額は大きく拡大し、グリーンボンド等 ESG関連債券の発行額も大きく増加しているが、債券サステナブル投資には、上場株式を投資対象資産とするサステナブル投資とは異なる部分も多く、どのように取り組んでいくべきかを多くの投資家や運用機関は模索しているようにも見受けられている。
本報告書は具体的な債券サステナブル投資の手法を解説するものでは無いが、信用格付における格付機関の ESG 要因の取り込み方や、各種の債券 ESG インデックス、グリーンボンド等 ESG 関連債券や証券化商品における ESG 関連証券の概要等を紹介することで、債券サステナブル投資の実施や高度化を考える年金資金を始めとした各種投資家等に、検討材料を提供し債券サステナブル投資への理解を深めていただくことを目的として作成したものである。
(5) 第6回ユース年金学会の発表チームの参加募集要領を公開しました
http://www.pension-academy.jp/youth/index.html
日本年金学会、公益財団法人年金シニアプラン総合研究機構は、「年金の日(11月30日)」にちなんで、大学学部生のゼミや研究グループが集まって年金に対する発表を行う機会を設けました。 次代を担う若者たちが年金についてどのように考え、どのような方策を望むか生の声を聴く貴重な機会になると存じます。本年は、12月4日に開催予定です。ぜひ奮ってご参加ください。
●開催日:2021年12月4日(土)
●場所:慶應義塾大学三田キャンパス 西校舎3階 533教室
●開催形式:対面式を含むハイブリッド
※開催時点における感染状況等に鑑み変更する可能性があります
●参加者:参加資格は、大学の学部生で構成されるチーム(ゼミ、研究グループなど)であって、その指導教員が開催日時点で日本年金学会の会員であることです。なお、チーム構成員に教員や大学院生が加わり発表を行うことは不可とします。
●参加費用:無料
●発表方法:チームごとに20~30分の発表(プレゼン)。また、あらかじめ5千字程度(A4で4~7枚)の発表要旨を作成して、事務局に送付(これは開催当日の配布資料になります)。
●募集要項:http://www.pension-academy.jp/youth/pdf/06/2021youth_requirements.pdf
●受付期間:2021年9月21日(火)~10月15日(金)
●参加申込書:http://www.pension-academy.jp/youth/pdf/yoshiki_wd.docx
2. 年金ライフプランセミナー
■2021年度(令和3年度)の「年金ライフプランセミナー」ならびに「年金ライフプラン事務局・講師養成セミナー」の参加お申込み受付中。
https://www.nensoken.or.jp/seminar_forum/lifeplan/
■年金シニアプラン総合研究機構が主催するセミナーのほか、企業様や年金基金様が、自社の社員や加入者・受給者のために開催するライフプラン・退職セミナーの開催支援を行っております。
退職後の「健康・生きがい・お金」のことや、年金についての実践的知識を学び、長期家計プランを実際に作成するなどの内容を有するセミナーの開催企画・講師派遣・実施の各段階でサポートいたします。
ご関心がありましたら是非お問い合わせください。
https://www.nensoken.or.jp/wp-content/uploads/plp_nensoken.pdf
◆講読の中止
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年金シニアプラン総合研究機構メールマガジン
公益財団法人 年金シニアプラン総合研究機構
〒108-0074 港区高輪1丁目3-13 NBF高輪ビル4F
TEL 03-5793-9411
URL https://www.nensoken.or.jp/
お問い合わせ https://www.nensoken.or.jp/contact/
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No.30 (2021/07/28)
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(1) 人事情報
(2) 研究員の公募
(3) Web Journal「年金研究」第16号を発刊
(4) 調査研究報告書の刊行
(5) 第6回ユース年金学会の参加募集要領を公開
2.年金ライフプランセミナー:参加申込みのお願い
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1.年金シニアプラン総合研究機構の動き(2021/06/23~07/27)
(1) 人事情報
本年7月1日付けで、吉野 隆之(よしの たかし)氏が当機構の上席研究員として加わりました
(2) 研究員の公募
・当機構の研究員を公募しています
https://www.nensoken.or.jp/wp-content/uploads/jyokin_recruitment.pdf
(3) Web Journal「年金研究」第16号を発刊しました(2021/07/15)
Web Journal 年金研究 No.16, 2021年7月
https://www.nensoken.or.jp/publication/nenkinkenkyu/
■高山 憲之「公的年金の周知度に関するインターネット調査:調査の概要および主要な調査結果等」(査読つき論文)
https://www.nensoken.or.jp/wp-content/uploads/NKEN16_01.pdf
【要旨】
・日本では公的年金制度に何歳まで加入する義務があるかという設問に対して、「64歳まで」と回答した人が全体(30~59歳の男女)の8割近くに達しており、制度を誤解していた人が圧倒的に多かった。
・上記以外に、老齢年金を受給するために拠出することが必要となる保険料の最低納付年数は何年か、老齢年金の繰り上げ受給に伴う給付減額は何歳まで行われるか等、年金制度のイロハに相当する基本的内容についても、誤解していた人や「分からない」と回答した人が少なくなかった。
・公的年金に関する知識の伝達手段として今後、期待が大きいのは「ねんきん定期便」である。それを、年金に関連する各種情報の集約場所として最大限に活用してはどうか。
・年金情報の提供手段として利用価値が高い媒体は世代によって異なる。現時点における中高年世代はTVの積極的活用を依然として望んでいる一方、若年世代は利用時間や距離に制約がなく、最新情報を得やすいインターネット(ねんきんネットを含む)や、コミュニケーションのツールとして使うことができるSNSへの期待が大きい。
・年金加入者が最も知りたがっているのは、加入者本人にカスタマイズされた年金コンテンツである。自分が受給できる年金月額はどの位になるのか、そして、その金額をもっと増やす具体的方法は何か。この点に関する年金計算のシミュレーターを開発する必要性は大きい。 ・年金広報では、分かりやすさ優先の情報提供を要望する声が最も多い。
・年金制度の具体的内容、あるいは、その周知方法等が改められた場合、その旨を可能なかぎり速やかに加入者・受給者に伝達する必要がある。
■杉田 健 「ナイジェリアの年金の現状と課題」(査読つき論文)
https://www.nensoken.or.jp/wp-content/uploads/NKEN16_68.pdf
【要旨】
本稿はナイジェリアにおける年金制度の現状と課題を論じるものである。1981年から2014年の間に世界31か国が公的年金の全部または一部の民営化(DC化)を実施したが、18か国は民営化を全面的または一部やめ、また民営化を続けている国でもチリのように公営部分を拡充させた国がある。現在民営化を続けている国の中でもっとも人口の多い、アフリカのナイジェリアは、2004年に民営化が行われ、2014年の改正を経て現在に至っている。本稿は先行研究および公表資料を基に歴史的経緯・制度内容および課題を解説する。
公務員年金の歴史は植民地時代にさかのぼるが、民間被用者の年金も含めて、2004年の改正前は給付と負担のバランス、年金記録が不十分で、積立金の横領、給付の遅延が発生していた。2004年の改正によりチリに倣った確定拠出型年金に移行し、2014年以降は若干の修正が行われている。
ナイジェリアの年金の課題は、適用率の低さ、インフレに資産運用利回りが追いついていないこと、利息を嫌うイスラム教徒の加入者対応、不正防止があげられる。さらに、COVID-19による失業率の上昇により拠出中断が増え、将来の年金額への影響が懸念されている。
(4) 調査研究報告書「債券サステナブル投資に関する調査研究」が刊行されました(2021/07/21)
https://www.nensoken.or.jp/wp-content/uploads/pressrelease20210721.pdf
【要旨】
サステナブル投資の拡大はグローバルな潮流となっており、日本も例外ではなく大きな拡大が見られている。サステナブル投資は株式投資を中心に発展してきたが、すべての資産クラスにおいて ESG 要因を考慮しサステナブル投資を実施していくことが必要という考え方が強まっており、債券投資はもとよりオルタナティブ投資の分野にもサステナブル投資を導入する動きが拡がっている。
債券サステナブル・ファンドへの資金流入額は大きく拡大し、グリーンボンド等 ESG関連債券の発行額も大きく増加しているが、債券サステナブル投資には、上場株式を投資対象資産とするサステナブル投資とは異なる部分も多く、どのように取り組んでいくべきかを多くの投資家や運用機関は模索しているようにも見受けられている。
本報告書は具体的な債券サステナブル投資の手法を解説するものでは無いが、信用格付における格付機関の ESG 要因の取り込み方や、各種の債券 ESG インデックス、グリーンボンド等 ESG 関連債券や証券化商品における ESG 関連証券の概要等を紹介することで、債券サステナブル投資の実施や高度化を考える年金資金を始めとした各種投資家等に、検討材料を提供し債券サステナブル投資への理解を深めていただくことを目的として作成したものである。
(5) 第6回ユース年金学会の発表チームの参加募集要領を公開しました
http://www.pension-academy.jp/youth/index.html
日本年金学会、公益財団法人年金シニアプラン総合研究機構は、「年金の日(11月30日)」にちなんで、大学学部生のゼミや研究グループが集まって年金に対する発表を行う機会を設けました。 次代を担う若者たちが年金についてどのように考え、どのような方策を望むか生の声を聴く貴重な機会になると存じます。本年は、12月4日に開催予定です。ぜひ奮ってご参加ください。
●開催日:2021年12月4日(土)
●場所:慶應義塾大学三田キャンパス 西校舎3階 533教室
●開催形式:対面式を含むハイブリッド
※開催時点における感染状況等に鑑み変更する可能性があります
●参加者:参加資格は、大学の学部生で構成されるチーム(ゼミ、研究グループなど)であって、その指導教員が開催日時点で日本年金学会の会員であることです。なお、チーム構成員に教員や大学院生が加わり発表を行うことは不可とします。
●参加費用:無料
●発表方法:チームごとに20~30分の発表(プレゼン)。また、あらかじめ5千字程度(A4で4~7枚)の発表要旨を作成して、事務局に送付(これは開催当日の配布資料になります)。
●募集要項:http://www.pension-academy.jp/youth/pdf/06/2021youth_requirements.pdf
●受付期間:2021年9月21日(火)~10月15日(金)
●参加申込書:http://www.pension-academy.jp/youth/pdf/yoshiki_wd.docx
2. 年金ライフプランセミナー
■2021年度(令和3年度)の「年金ライフプランセミナー」ならびに「年金ライフプラン事務局・講師養成セミナー」の参加お申込み受付中。
https://www.nensoken.or.jp/seminar_forum/lifeplan/
■年金シニアプラン総合研究機構が主催するセミナーのほか、企業様や年金基金様が、自社の社員や加入者・受給者のために開催するライフプラン・退職セミナーの開催支援を行っております。
退職後の「健康・生きがい・お金」のことや、年金についての実践的知識を学び、長期家計プランを実際に作成するなどの内容を有するセミナーの開催企画・講師派遣・実施の各段階でサポートいたします。
ご関心がありましたら是非お問い合わせください。
https://www.nensoken.or.jp/wp-content/uploads/plp_nensoken.pdf
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