遊学スクエア・マガジン ★臨時便 第3号★
2020/05/01 (Fri) 12:00
やまがた <生涯学習・芸術文化> 総合情報マガジン
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メルマガ臨時便 第3号 発行日 2020.5.1
発行元 (公財)山形県生涯学習文化財団
http://www.gakushubunka.jp/
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等幅フォントでお読みください。
☆今号も前回に引き続き、「家読み」のおすすめです☆
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ゴールデンウイークは“偶然”に
山形県立図書館 館長 菅野 亮一
「遊学スクエア・マガジン」読者の皆様、こんにちは。初めまして、県立図書
館長の菅野です。よろしくお願いします。私からは、本の紹介というよりは、“生
涯学習と本の関係”のお話をさせていただき、青空文庫にお誘い申しあげたいと
思います。
いまから、二十年以上も前のことになります。県庁の企画振興部におりました
当時、私はユニヴァーサルデザインやNPO活動推進法の仕事をしていました。
その業務の延長で、東北芸術工科大学のH教授から、社会動学なる不可思議な学
問のご指導をいただいておりました。
その時に、生涯学習に関わる大変興味深いことを教えていただいたのでした。
それは、「“偶然に得られた情報”は、人が意識する・しないに関わらず、脳内
にストア(蓄積)される。そして、人が何か新しい情報に遭遇した時、脳内にお
いては、新しい情報に対してストアされた情報が高速に反応する(シナプス結合)。
この場合、ストアの量が多ければ多いほど、その処理スピードは高速になる」と
いうことです。脳内のストアが多ければ多いほど、一回目より二回目、二回目よ
り三回目と高速に反応するのです。この高速に反応する体系が“人の学習”とな
ります。転んでも、転んでも、上手に歩けるようになる子どもの運動学習、東大
生の難問クイズ番組で、出題と同時に何故か瞬時にわかってしまうあの回答スピ
ード、そのような感じでしょうか。
さらに特筆すべきは、「人の、この高速に反応する仕組みは、死ぬまで続く」
ということです。人の脳は、生涯にわたって成長するのだそうです。幼児の時に
も、高齢になった時にも、入ってきた情報はストアされ、高速反応という学習が
起きているのです。生涯学習とは、「たまたま巡り合ってしまった」「ふと、偶
然に触れた」「意図せず、経験した」などの入ってきた情報について、『人の脳
内で起きる学習の体系』だというのです。そしてストアは多いほど高速に回転!
する。現代のディープラーニング、AIに通じる仕組みです。“読書”という情
報入力は重要な生涯学習体系なのです。
現在、県立図書館は、新型コロナウィルスの感染防止対策として臨時休館して
おり、皆様には大変ご不便をおかけしておりますが、リニューアルした本館のコ
ンセプトの一つは「ときめく図書館」です。初めからお探しの題名の本、決まっ
た作家、好きなジャンルの本を読んだり借りたりするだけではなく、「おっ、こ
んな本があるのか」「これはすごい表紙だ」「へぇー、あの作家はこんな本も書
くのか」そのような“偶然の出会い”でときめいていただきたいのです。
今、お一人お一人の命と健康を守るため、不要不急の外出自粛等の徹底が求め
られています。こんな時でも、皆様が、「本を読みたいなぁ」とサイバー空間に
すっと手を差し伸べれば、そこには筋斗雲のような電子図書館が待っています。
そして、そこには以前感動した本、夢中になった本、大好きな作家の本がそれは
たくさん存在しています。
さあ、手を伸ばして電子図書にアクセスされてみませんか。思わず選んだ本は、
皆様の脳にストアされた情報が高速に反応し合い、ストーリーは瞬時に蘇り、昔
は気づけなかった作者の仕掛け、結末に違和感があった本の真の意図に気づくこ
とと思います。さらには、「そうだった。この本が読みたかったのだ」「こんな
本があったのか」という偶然の出会いもあることでしょう。
最後に、「やっぱり、紙でないと!」という方に、一つだけPRをさせてくだ
さい。本館では「本の宅配サービス」を行っています。有料ですが安価に、御自
宅まで県立図書館の本をお届けします。ご返却は宅配便か本館の返却ポスト投函
となります。一度ご利用いただければと思います。それでは、ゴールデンウイー
ク、ご自宅でも“偶然”に出会えますように。
※山形県立図書館図書宅配サービス〔有料〕
https://www.lib.pref.yamagata.jp/?page_id=260
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・.☆.:*【 発 行 】☆.:*:・.★.:*:・.☆.:*:・゜.★.:*:・゜.☆.:*★
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◇◇kurage◇◇
○ ご意見、ご感想は随時受付します。
○ 配信先の変更や購読・購読解除はHPのメールマガジン受付フォームから
お願いします。 http://www.gakushubunka.jp/mail/
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【公益財団法人 山形県生涯学習文化財団】
○山形県生涯学習センター
〒990-0041 山形県山形市緑町1丁目2-36 遊学館内
Tel.023-625-6411 Fax.023-625-6415
E-mail : yama@gakushubunka.jp
○山形県生涯学習センター分館「洗心庵」
〒990-0041 山形県山形市緑町1丁目4-28
Tel.023-664-2800 Fax.023-664-2816
E-mail : senshin@gakushubunka.jp
○山形県男女共同参画センター・チェリア
〒990-0041 山形県山形市緑町1丁目2-36 遊学館内
Tel.023-629-7751 Fax.023-629-7752
E-mail : info@yamagata-cheria.org
○山形県郷土館「文翔館」
〒990-0047 山形県山形市旅篭町3丁目4-51
Tel.023-635-5500 Fax.023-635-5501
E-mail : bunsyoukan@gakushubunka.jp
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館長の菅野です。よろしくお願いします。私からは、本の紹介というよりは、“生
涯学習と本の関係”のお話をさせていただき、青空文庫にお誘い申しあげたいと
思います。
いまから、二十年以上も前のことになります。県庁の企画振興部におりました
当時、私はユニヴァーサルデザインやNPO活動推進法の仕事をしていました。
その業務の延長で、東北芸術工科大学のH教授から、社会動学なる不可思議な学
問のご指導をいただいておりました。
その時に、生涯学習に関わる大変興味深いことを教えていただいたのでした。
それは、「“偶然に得られた情報”は、人が意識する・しないに関わらず、脳内
にストア(蓄積)される。そして、人が何か新しい情報に遭遇した時、脳内にお
いては、新しい情報に対してストアされた情報が高速に反応する(シナプス結合)。
この場合、ストアの量が多ければ多いほど、その処理スピードは高速になる」と
いうことです。脳内のストアが多ければ多いほど、一回目より二回目、二回目よ
り三回目と高速に反応するのです。この高速に反応する体系が“人の学習”とな
ります。転んでも、転んでも、上手に歩けるようになる子どもの運動学習、東大
生の難問クイズ番組で、出題と同時に何故か瞬時にわかってしまうあの回答スピ
ード、そのような感じでしょうか。
さらに特筆すべきは、「人の、この高速に反応する仕組みは、死ぬまで続く」
ということです。人の脳は、生涯にわたって成長するのだそうです。幼児の時に
も、高齢になった時にも、入ってきた情報はストアされ、高速反応という学習が
起きているのです。生涯学習とは、「たまたま巡り合ってしまった」「ふと、偶
然に触れた」「意図せず、経験した」などの入ってきた情報について、『人の脳
内で起きる学習の体系』だというのです。そしてストアは多いほど高速に回転!
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ンセプトの一つは「ときめく図書館」です。初めからお探しの題名の本、決まっ
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んな本があるのか」「これはすごい表紙だ」「へぇー、あの作家はこんな本も書
くのか」そのような“偶然の出会い”でときめいていただきたいのです。
今、お一人お一人の命と健康を守るため、不要不急の外出自粛等の徹底が求め
られています。こんな時でも、皆様が、「本を読みたいなぁ」とサイバー空間に
すっと手を差し伸べれば、そこには筋斗雲のような電子図書館が待っています。
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たくさん存在しています。
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は気づけなかった作者の仕掛け、結末に違和感があった本の真の意図に気づくこ
とと思います。さらには、「そうだった。この本が読みたかったのだ」「こんな
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最後に、「やっぱり、紙でないと!」という方に、一つだけPRをさせてくだ
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【公益財団法人 山形県生涯学習文化財団】
○山形県生涯学習センター
〒990-0041 山形県山形市緑町1丁目2-36 遊学館内
Tel.023-625-6411 Fax.023-625-6415
E-mail : yama@gakushubunka.jp
○山形県生涯学習センター分館「洗心庵」
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E-mail : senshin@gakushubunka.jp
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○山形県郷土館「文翔館」
〒990-0047 山形県山形市旅篭町3丁目4-51
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E-mail : bunsyoukan@gakushubunka.jp
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