遊学スクエア・マガジン ★臨時便 第２号★
2020/04/30 (Thu) 12:00
やまがた <生涯学習・芸術文化> 総合情報マガジン
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メルマガ臨時便 第2号 発行日 2020.4.30
発行元 （公財）山形県生涯学習文化財団
http://www.gakushubunka.jp/
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等幅フォントでお読みください。
☆今号も前回に引き続き、「家読み」のおすすめです☆
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山本周五郎 ～時代小説の名手～
山形県郷土館「文翔館」館長 池田仁
山本周五郎の名前は、皆さんもよくお聞きになったことがあると思いますが、
言わずと知れた昭和を代表する時代小説家であります。彼の作品は、どんな書店
に行っても本棚の文庫本のコーナーには、必ずといっていいほど、大きなスペー
スを占めて並べられており、今でも大変人気が高いことがうかがえます。市井に
生きる江戸庶民や名も無き流れ者を主人公に描く彼の作風は、本県出身の人気作
家である藤沢周平の作品にも大きな影響を与えたといわれています。
前号で紹介した「青空文庫」でも山本周五郎作品を読むことができます。今日
は私の山本周五郎作品の楽しみ方をひとつご紹介したいと思います。彼の作品の
多くは、映画化・ドラマ化されています。それだけ、彼の作品が抜群におもしろ
いという証でありますが、私は、彼の作品を読んで、それを原作とした映画・ド
ラマを楽しみます（その逆もありますが）。いわば、小説と映画・ドラマの表現
様式の違いを楽しむわけです。小説においては、登場人物の心理を丹念に描き、
情景も言葉によって描写し、読者の想像力をかきたてます。一方、映画・ドラマ
では、臨場感のある映像の力によって、直截的で分かりやすい表現が可能です。
映画監督の原作の解釈によっては、脚色され原作と違った展開・結末になる場合
があります。それはそれで、意外性がとてもおもしろいと思います。一粒で二度
おいしいといったところでしょうか。
「青空文庫」に収められている彼の作品で映画化・ドラマ化されたものとして
は、まず、映画「赤ひげ」（原作名：赤ひげ診療譚）が上げられます。ご存じの
ように、黒澤明監督と三船敏郎主演による名作です。以下、「雨あがる」（原作
名同じ）は、寺尾聰主演の映画、「五辨の椿」（原作名同じ）は、岩下志麻主演
の映画、「SABU さぶ」（原作名：さぶ）は、藤原竜也と妻夫木聡のダブル主演に
よる映画、「ひとごろし」（原作名同じ）は、松田優作主演による映画、「樅ノ木
は残った」（原作名同じ）は、伊達騒動を描いたNHK大河ドラマです。このよう
に多くの作品が、映画化・ドラマ化されているわけですが、これらはすべてDVD
やブルーレイで見ることができます。もちろん、DVDのレンタルショップで借り
ることができますが、インターネットで申し込んで、見たいDVDを郵送でレンタ
ル（返却）できるサービスもあります。さらに便利なものとして、インターネッ
ト動画配信サービスがあります。これらのサービスは有料ですが、自宅に居なが
らにして楽しめるという点がとても魅力的です。
外出等の自粛が叫ばれている昨今、来るべきゴールデンウイークは、自宅でゆ
っくりと小説や映画・ドラマを楽しんではいかがでしょうか。
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・.☆.:*【 発 行 】☆.:*:・.★.:*:・.☆.:*:・゜.★.:*:・゜.☆.:*★
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【公益財団法人 山形県生涯学習文化財団】
○山形県生涯学習センター
〒990-0041 山形県山形市緑町１丁目2-36 遊学館内
Tel.023-625-6411 Fax.023-625-6415
E-mail : yama@gakushubunka.jp
○山形県生涯学習センター分館「洗心庵」
〒990-0041 山形県山形市緑町１丁目4-28
Tel.023-664-2800 Fax.023-664-2816
E-mail : senshin@gakushubunka.jp
○山形県男女共同参画センター・チェリア
〒990-0041 山形県山形市緑町１丁目2-36 遊学館内
Tel.023-629-7751 Fax.023-629-7752
E-mail : info@yamagata-cheria.org
○山形県郷土館「文翔館」
〒990-0047 山形県山形市旅篭町3丁目4-51
Tel.023-635-5500 Fax.023-635-5501
E-mail : bunsyoukan@gakushubunka.jp
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山本周五郎 ～時代小説の名手～
山形県郷土館「文翔館」館長 池田仁
山本周五郎の名前は、皆さんもよくお聞きになったことがあると思いますが、
言わずと知れた昭和を代表する時代小説家であります。彼の作品は、どんな書店
に行っても本棚の文庫本のコーナーには、必ずといっていいほど、大きなスペー
スを占めて並べられており、今でも大変人気が高いことがうかがえます。市井に
生きる江戸庶民や名も無き流れ者を主人公に描く彼の作風は、本県出身の人気作
家である藤沢周平の作品にも大きな影響を与えたといわれています。
前号で紹介した「青空文庫」でも山本周五郎作品を読むことができます。今日
は私の山本周五郎作品の楽しみ方をひとつご紹介したいと思います。彼の作品の
多くは、映画化・ドラマ化されています。それだけ、彼の作品が抜群におもしろ
いという証でありますが、私は、彼の作品を読んで、それを原作とした映画・ド
ラマを楽しみます（その逆もありますが）。いわば、小説と映画・ドラマの表現
様式の違いを楽しむわけです。小説においては、登場人物の心理を丹念に描き、
情景も言葉によって描写し、読者の想像力をかきたてます。一方、映画・ドラマ
では、臨場感のある映像の力によって、直截的で分かりやすい表現が可能です。
映画監督の原作の解釈によっては、脚色され原作と違った展開・結末になる場合
があります。それはそれで、意外性がとてもおもしろいと思います。一粒で二度
おいしいといったところでしょうか。
「青空文庫」に収められている彼の作品で映画化・ドラマ化されたものとして
は、まず、映画「赤ひげ」（原作名：赤ひげ診療譚）が上げられます。ご存じの
ように、黒澤明監督と三船敏郎主演による名作です。以下、「雨あがる」（原作
名同じ）は、寺尾聰主演の映画、「五辨の椿」（原作名同じ）は、岩下志麻主演
の映画、「SABU さぶ」（原作名：さぶ）は、藤原竜也と妻夫木聡のダブル主演に
よる映画、「ひとごろし」（原作名同じ）は、松田優作主演による映画、「樅ノ木
は残った」（原作名同じ）は、伊達騒動を描いたNHK大河ドラマです。このよう
に多くの作品が、映画化・ドラマ化されているわけですが、これらはすべてDVD
やブルーレイで見ることができます。もちろん、DVDのレンタルショップで借り
ることができますが、インターネットで申し込んで、見たいDVDを郵送でレンタ
ル（返却）できるサービスもあります。さらに便利なものとして、インターネッ
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らにして楽しめるという点がとても魅力的です。
外出等の自粛が叫ばれている昨今、来るべきゴールデンウイークは、自宅でゆ
っくりと小説や映画・ドラマを楽しんではいかがでしょうか。
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○山形県生涯学習センター
〒990-0041 山形県山形市緑町１丁目2-36 遊学館内
Tel.023-625-6411 Fax.023-625-6415
E-mail : yama@gakushubunka.jp
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