在宅医療における統合失調症について
2023/04/19 (Wed) 07:50
在宅医療における統合失調症について
当院では精神科医による訪問診療を提供していますが、最近、精神科の訪問診療をご相談されるケースが増えています。
在宅での精神科医のサポートを必要としている患者様の中には「統合失調症」への加療を希望されている方もおり、改めて、統合失調症の特性についてお話いたします。
統合失調症の特性
統合失調症は100人に1人弱がかかる比較的一般的な病気と言われていますが、その発症の原因は実はよくわかっていません。
特徴的な症状として「幻覚」や「妄想」がありますが、その他にも様々な生活のしづらさが障害として現れることが知られています。
統合失調症の症状は大きく分けて「陽性症状」と「陰性症状」の二つに分けられます。
陽性症状
幻覚…実体がなく他人には認識できないが、本人には感じ取れる感覚のこと。
中でも自分の悪口やうわさ、指図する声などが聞こえる幻聴が多い。
妄想…明らかに誤った内容を信じてしまい、周りが訂正しようとしても受け入れられない考えの事。
誰かにいやがらせをされているという被害妄想、周囲のことが何でも自分に関係しているように思える関係妄想などがある。
陰性症状
・意欲が低下し、以前からの趣味や楽しみにしていたことに興味を示さなくなる
・疲れやすく集中力が保てず、人付き合いを避け引きこもりがちになる
・入浴や着替えなど清潔を保つことが苦手となる
その他にも、考えがまとまりにくく何が言いたいのか分からなくなったり、相手の話の内容が掴めず、周囲にうまく合わせることができないといった認知や行動の障害といった症状も特徴的な症状です。
治療方法は
統合失調症の代表的な治療として、薬による治療と精神科リハビリテーションがあります。
急性期には薬による治療が基本になりますが、なるべく早い時期から薬と精神科リハビリテーションを組み合わせた治療を行うことが効果的です。
内服を継続のうえ、病気とうまく付き合いながら、社会との接点を保つことも大切です。しかし、ストレスや環境の変化に弱いため、無理は禁物です。
まとめ
地域で精神科の訪問診療を行っていただけるところが少なくて困っているとよくご相談をいただきます。
当院では、できる限り地域のニーズにお応えできるように体制を強化しています。
まずはお気軽に、下記の担当エリア相談員までご相談ください。
ちくさ病院在宅医療ホームページ
https://w.bme.jp/38/3135/4615/XXXX
2023年度 ちくさ病院相談員担当エリアについて
(在宅医療のご相談は下記相談員までご連絡ください)
ちくさ病院 在宅医療推進部 相談員
大塚 TEL:080-4897-4613
担当エリア:緑区・守山区・昭和区・西区・中川区
佐藤TEL:080-4897-4673
担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東
区・東区
渡邉 TEL:080-3595-8467
担当エリア:千種区・北区・瑞穂区・南区区・天白区・中区
(入院相談窓口)
看護師長 五藤 TEL :080-2654-2057
バックナンバー
https://w.bme.jp/38/3135/4616/XXXX
編集/発行:医療法人豊隆会 ちくさ病院 在宅医療推進部
〒464-0851 名古屋市千種区今池南4-1
当院では精神科医による訪問診療を提供していますが、最近、精神科の訪問診療をご相談されるケースが増えています。
在宅での精神科医のサポートを必要としている患者様の中には「統合失調症」への加療を希望されている方もおり、改めて、統合失調症の特性についてお話いたします。
統合失調症の特性
統合失調症は100人に1人弱がかかる比較的一般的な病気と言われていますが、その発症の原因は実はよくわかっていません。
特徴的な症状として「幻覚」や「妄想」がありますが、その他にも様々な生活のしづらさが障害として現れることが知られています。
統合失調症の症状は大きく分けて「陽性症状」と「陰性症状」の二つに分けられます。
陽性症状
幻覚…実体がなく他人には認識できないが、本人には感じ取れる感覚のこと。
中でも自分の悪口やうわさ、指図する声などが聞こえる幻聴が多い。
妄想…明らかに誤った内容を信じてしまい、周りが訂正しようとしても受け入れられない考えの事。
誰かにいやがらせをされているという被害妄想、周囲のことが何でも自分に関係しているように思える関係妄想などがある。
陰性症状
・意欲が低下し、以前からの趣味や楽しみにしていたことに興味を示さなくなる
・疲れやすく集中力が保てず、人付き合いを避け引きこもりがちになる
・入浴や着替えなど清潔を保つことが苦手となる
その他にも、考えがまとまりにくく何が言いたいのか分からなくなったり、相手の話の内容が掴めず、周囲にうまく合わせることができないといった認知や行動の障害といった症状も特徴的な症状です。
治療方法は
統合失調症の代表的な治療として、薬による治療と精神科リハビリテーションがあります。
急性期には薬による治療が基本になりますが、なるべく早い時期から薬と精神科リハビリテーションを組み合わせた治療を行うことが効果的です。
内服を継続のうえ、病気とうまく付き合いながら、社会との接点を保つことも大切です。しかし、ストレスや環境の変化に弱いため、無理は禁物です。
まとめ
地域で精神科の訪問診療を行っていただけるところが少なくて困っているとよくご相談をいただきます。
当院では、できる限り地域のニーズにお応えできるように体制を強化しています。
まずはお気軽に、下記の担当エリア相談員までご相談ください。
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2023年度 ちくさ病院相談員担当エリアについて
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担当エリア:緑区・守山区・昭和区・西区・中川区
佐藤TEL:080-4897-4673
担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東
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渡邉 TEL:080-3595-8467
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(入院相談窓口)
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