「その人らしい最期」を支える看取りのケア
2025/07/04 (Fri) 07:50
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ちくさ病院 メールマガジン
vol.1472
看取りという言葉を聞くと、多くの人が「死」や「お別れ」の場面を思い浮かべるのではないでしょうか。けれど、私たち医療や介護の現場で日々感じるのは、看取りの時間が“悲しみ”だけでなく、“やすらぎ”や“感謝”にも満ちているということです。看取りは、単に「最期を見届ける」ことではなく、「その人らしく最期まで生きる」ことを支えるプロセスです。
昔は「自宅での最期」が当たり前だった
かつては多くの人が、自宅で家族に囲まれながら息を引き取っていました。
しかし医療の進歩とともに、病院での治療が主流になり、「死」は“特別な空間”の中で、“専門職にゆだねるもの”へと変化しました。
一方で、近年では改めて「自宅で最期を迎えたい」「家族と静かに過ごしたい」という希望が増えています。
実際に厚生労働省の調査でも、「最期を迎えたい場所」として“自宅”を挙げる人が全体の半数以上を占めています。
看取りとは“命の終わり”ではなく“人生の最終章”
私たちが考える看取りとは、「死にゆく過程をただ見守る」のではありません。看取りの時期とは、ご本人の価値観や想いを尊重しながら、「最期まで生ききる」ことを医療・介護・家族が一丸となって支える時間です。
たとえば--
こうした“ささやかな願い”を叶えることが、看取りにおいては最も大切なケアとなります。
自宅での看取りを支える仕組み
「家で看取るのは不安」「医療的なことが心配」--こうした声もよく聞きます。
ですが、現在では訪問診療・訪問看護・地域包括支援体制など、在宅での看取りを支える仕組みが整ってきています。
こうした多職種が一体となり、ご家族の負担を最小限にしながら、穏やかな看取りを実現します。
ご家族が得られる“納得”と“感謝”
看取りを経験されたご家族からは、「穏やかな表情で旅立ててよかった」「本人の望みを叶えられたと思う」といった声をよく伺います。亡くなった後も、ご家族がその時間を“後悔”ではなく“納得”として受け止められることが、グリーフ(悲嘆)を和らげる大きな力になります。
まとめ
看取りの現場では、ご本人の想いやご家族の希望にできる限り寄り添いつつも、限られた人手や時間、体制の中での対応が求められます。すべてが理想通りにいくわけではありませんが、それでも「できる範囲で、その人らしい最期を支えたい」と考える支援者の想いが、日々のケアを支えています。
看取りとは、「最期まで生きること」を支える時間。その過程には、不安や葛藤もありますが、だからこそ支援のあり方が問われる時間でもあります。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、現場に即した現実的な支援を積み重ねていくこと。医療・介護の専門職として、限られた環境の中でも、少しでも穏やかな時間を届けられるよう努めていきたいものです。
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/10457/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
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昔は「自宅での最期」が当たり前だった
かつては多くの人が、自宅で家族に囲まれながら息を引き取っていました。
しかし医療の進歩とともに、病院での治療が主流になり、「死」は“特別な空間”の中で、“専門職にゆだねるもの”へと変化しました。
一方で、近年では改めて「自宅で最期を迎えたい」「家族と静かに過ごしたい」という希望が増えています。
実際に厚生労働省の調査でも、「最期を迎えたい場所」として“自宅”を挙げる人が全体の半数以上を占めています。
看取りとは“命の終わり”ではなく“人生の最終章”
私たちが考える看取りとは、「死にゆく過程をただ見守る」のではありません。看取りの時期とは、ご本人の価値観や想いを尊重しながら、「最期まで生ききる」ことを医療・介護・家族が一丸となって支える時間です。
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自宅での看取りを支える仕組み
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まとめ
看取りの現場では、ご本人の想いやご家族の希望にできる限り寄り添いつつも、限られた人手や時間、体制の中での対応が求められます。すべてが理想通りにいくわけではありませんが、それでも「できる範囲で、その人らしい最期を支えたい」と考える支援者の想いが、日々のケアを支えています。
看取りとは、「最期まで生きること」を支える時間。その過程には、不安や葛藤もありますが、だからこそ支援のあり方が問われる時間でもあります。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、現場に即した現実的な支援を積み重ねていくこと。医療・介護の専門職として、限られた環境の中でも、少しでも穏やかな時間を届けられるよう努めていきたいものです。
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発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
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