個人宅 訪問診療導入事例「アルツハイマー型認知症と身体機能低下を背景に、通院困難となり訪問診療を導入した事例」
2026/02/25 (Wed) 07:50
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ちくさ病院 メールマガジン
vol.1629
当院の個人宅における訪問診療の事例紹介です。個人宅での訪問診療ご紹介の参考にしていただければ幸いです。
要点サマリー
加齢および脳血管疾患を背景に身体機能が急激に低下し、一時は自力での移動が困難となった症例である。検査上は新規の急性疾患は認められず、通院継続による管理が現実的ではないと判断された。本人のADLは一定程度回復したものの、通院介助の負担が大きく、在宅での医療管理体制構築を目的に訪問診療が導入された。「急性期を脱した後の通院困難」という在宅移行の典型的な判断場面を示す事例である。
基本情報
年齢・性別:85歳・男性居住地:名古屋市北区家族構成:本人・妻の二人暮らし
保険・福祉情報
後期高齢者医療保険(1割負担)介護保険:要介護2
診断名
高血圧症脳梗塞心房細動
導入の背景
これまでは歩行器を使用すれば屋内移動が可能であり、排泄や入浴などの日常生活動作も自立して行えていた。しかし、1か月ほど前から身体に力が入らず動けなくなる状態となり、急激な身体能力低下がみられた。
近隣の基幹病院を受診し精査を行ったが、既存の脳梗塞所見はあるものの新たな異常は認められず、加齢による体調減退との診断であった。
その後、ADLはやや回復し、自宅内では歩行器での移動が再び可能となったが、通院となると身体的負担が大きく、現実的ではない状況であった。
介入内容と経過
ケアマネジャーより、本人および妻に対して訪問診療の選択肢が提案された。妻からも「通院介助が大変である」との意向があり、在宅での医療管理へ切り替える方針となった。
正式に当院へ訪問診療の依頼があり、定期的な状態確認と慢性疾患管理を目的として介入を開始した。
医療対応の詳細
主病:高血圧症、脳梗塞、心房細動医療対応:慢性疾患管理、全身状態の定期評価、通院代替としての在宅診療緊急時対応:必要時は基幹病院と連携
支援のポイント
急激な身体機能低下後の生活再建支援通院介助が困難となった家族負担への配慮慢性疾患を在宅で安定して管理する体制構築「通院可能か否か」ではなく「継続可能か否か」という視点での判断
考察
本症例は、急性期疾患が否定された後でも、通院継続が困難となる高齢者は少なくないことを示している。ADLが一部回復しても、外出・移動・付き添いといった要素は家族介助に強く依存するため、在宅医療への切り替え判断が重要となる。
訪問診療は、終末期や重症例に限らず、**「生活として通院が成り立たなくなった段階」**で導入される医療形態であることを再確認できる事例である。
付記情報
診療科:内科病態・症状:慢性疾患・身体機能低下世帯構成:夫婦のみ
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/14743/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
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在宅医療推進部
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訪問診療は、終末期や重症例に限らず、**「生活として通院が成り立たなくなった段階」**で導入される医療形態であることを再確認できる事例である。
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発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
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