個人宅 訪問診療導入事例「骨転移を伴う前立腺がん患者に対し、在宅時間確保を目的に訪問診療を導入した事例」
2026/02/02 (Mon) 07:50
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ちくさ病院 メールマガジン
vol.1614
当院の個人宅における訪問診療の事例紹介です。個人宅での訪問診療ご紹介の参考にしていただければ幸いです。
要点サマリー
骨転移を伴う前立腺がんと慢性疾患を抱えながらも、ADLは比較的保たれていた高齢男性の症例である。入退院を繰り返す中で「自宅で過ごす時間を確保したい」という本人の希望が明確となり、通院・入院中心の医療から訪問診療へと切り替えた。本人が主に生活を担い、配偶者にも認知症症状がみられる家庭背景をふまえ、医療介入を生活に過度な負担とならない形で導入した事例である。
基本情報
年齢・性別:85歳・男性居住地:名古屋市東区家族構成:妻と同居。長男・次男がおり、次男が主にサポート
保険・福祉情報
医療保険:後期高齢者医療保険(3割負担)介護保険:要介護2(3割負担)
診断名
・前立腺がん・骨転移・慢性腎臓病・糖尿病
導入の背景
妻と二人暮らしであったが、妻に認知症症状がみられ、買い物や日常生活の多くを本人が担っていた。腰痛を契機に入院し、精査の結果、前立腺がんおよび左腸骨への骨転移が判明した。
入院中、尿閉に対して自己導尿が必要と説明されたが、本人の強い希望により退院後は自尿排泄を継続する方針となった。
ADLは自立していたものの、入退院を繰り返すようになり、「できるだけ自宅で過ごす時間を確保したい」という本人の意向が明確となったことから、訪問診療導入を検討することとなった。
介入内容と経過
訪問診療導入後は、通院負担を軽減しながら、在宅での全身状態の把握と慢性疾患管理を継続した。入院中心の医療から、在宅で経過を見守る体制へ移行することで、生活リズムを保った療養が可能となった。
家族とは次男を中心に情報共有を行い、生活状況や体調変化があった際に速やかに相談できる体制を整えた。
医療対応の詳細
主病:前立腺がん(骨転移あり)
対応内容:・全身状態の定期的評価・骨転移に伴う疼痛やADL変化の観察・慢性腎臓病、糖尿病の併存疾患管理・排尿状況の確認と必要時の方針再検討
支援のポイント
・ADLが保たれている段階で在宅医療へ切り替えた判断・「治療の継続」ではなく「在宅での生活時間確保」を目的とした医療設計・配偶者に認知症症状がある家庭背景を踏まえた支援体制・サポート役である次男との役割分担と情報共有
考察
本事例は、がんと慢性疾患を併存しながらも、生活機能が保たれている段階で訪問診療を導入したことで、在宅での生活時間を確保できた症例である。
訪問診療は終末期だけでなく、「入退院を繰り返し始めた段階」で導入することで、生活と医療のバランスを整える役割を果たす。ケアマネジャーにとっては、ADLが自立していても導入を検討すべきケースの一例といえる。
付記情報
・診療科:内科、その他・病態・症状:がん、その他・世帯構成:夫婦のみ
在宅医療相談窓口
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大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
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基本情報
年齢・性別:85歳・男性居住地:名古屋市東区家族構成:妻と同居。長男・次男がおり、次男が主にサポート
保険・福祉情報
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診断名
・前立腺がん・骨転移・慢性腎臓病・糖尿病
導入の背景
妻と二人暮らしであったが、妻に認知症症状がみられ、買い物や日常生活の多くを本人が担っていた。腰痛を契機に入院し、精査の結果、前立腺がんおよび左腸骨への骨転移が判明した。
入院中、尿閉に対して自己導尿が必要と説明されたが、本人の強い希望により退院後は自尿排泄を継続する方針となった。
ADLは自立していたものの、入退院を繰り返すようになり、「できるだけ自宅で過ごす時間を確保したい」という本人の意向が明確となったことから、訪問診療導入を検討することとなった。
介入内容と経過
訪問診療導入後は、通院負担を軽減しながら、在宅での全身状態の把握と慢性疾患管理を継続した。入院中心の医療から、在宅で経過を見守る体制へ移行することで、生活リズムを保った療養が可能となった。
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対応内容:・全身状態の定期的評価・骨転移に伴う疼痛やADL変化の観察・慢性腎臓病、糖尿病の併存疾患管理・排尿状況の確認と必要時の方針再検討
支援のポイント
・ADLが保たれている段階で在宅医療へ切り替えた判断・「治療の継続」ではなく「在宅での生活時間確保」を目的とした医療設計・配偶者に認知症症状がある家庭背景を踏まえた支援体制・サポート役である次男との役割分担と情報共有
考察
本事例は、がんと慢性疾患を併存しながらも、生活機能が保たれている段階で訪問診療を導入したことで、在宅での生活時間を確保できた症例である。
訪問診療は終末期だけでなく、「入退院を繰り返し始めた段階」で導入することで、生活と医療のバランスを整える役割を果たす。ケアマネジャーにとっては、ADLが自立していても導入を検討すべきケースの一例といえる。
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発行元
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在宅医療推進部
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