個人宅 訪問診療導入事例「慢性心不全・COPD・褥瘡を合併した高齢独居世帯支援の事例」
2026/01/16 (Fri) 07:50
10078.png ( https://w.bme.jp/38/3135/14101/XXXX )
ちくさ病院 メールマガジン
vol.1603
当院の個人宅における訪問診療の事例紹介です。個人宅での訪問診療ご紹介の参考にしていただければ幸いです。
要点サマリー
近医通院中であったが、ADL低下と認知機能低下により在宅管理が困難となり訪問診療を導入。褥瘡治療と多職種連携により迅速に介入したが、感染症により入院転帰となった。早期対応により本人・家族の安心につながった症例。
基本情報
利用者:90歳 男性居住地:名古屋市要介護3慢性心不全、COPD、褥瘡、軽度認知症
保険・福祉情報
後期高齢者医療介護保険:要介護3
診断名
・慢性心不全・COPD(慢性閉塞性肺疾患)・褥瘡・軽度認知症
導入の背景
近医通院を継続していたが、高齢による下肢筋力低下、腰痛、認知機能低下により自発的な活動が減少し、臥床時間が長くなっていた。その結果、踵部・右腰部などに褥瘡を形成。かかりつけ医で外用治療は行われていたが専門的管理が難しく、訪問看護経由で褥瘡治療の相談があり訪問診療導入となった。妻も当院の訪問診療を受けていたことから、近隣に住む娘より包括的な支援を求められた。
介入内容と経過
初診時に褥瘡評価を実施。・右大転子部:Stage Ⅲ、黄緑色肉芽あり、被覆材対応・右外果部:浅い褥瘡、肉芽あり・右アキレス腱~踵部:浅い褥瘡、外用・ガーゼ保護実施・左踵部褥瘡:軽快
その後、踵部・外果部の改善を認めたが、左足趾に水疱を伴う新規褥瘡が出現。下肢血流障害も背景にあり治癒遷延の懸念があった。将来的に施設入所の検討も行われていたが、自宅で転倒し救急搬送、尿路感染症疑いで入院。院内検査でMRSAを検出し治療継続中に状態が悪化し逝去された。
医療対応の詳細
・褥瘡部位ごとの創部評価に基づき被覆材および外用療法を選択・洗浄・感染対策を含めた訪問看護との連携処置・全身状態のモニタリングおよび感染兆候の早期確認・家族への状態説明と今後の療養方針の共有
支援のポイント
・訪問看護からの相談に対し、翌日初診対応という迅速な介入体制・専門的褥瘡管理による評価・治療開始・同居家族および近隣家族との密な情報共有・将来的な施設入所を含めた選択肢提示
考察
本症例では、急速に進行したADL低下と褥瘡形成に対し早期介入が可能であったことで、短期間ながら本人・家族に安心を提供できた。高齢・多疾患併存例では、症状進行が速く、在宅支援開始後早期に急変する可能性が高い。訪問看護との連携により迅速な評価と対応ができた点は、在宅医療の重要な意義である。
付記情報
・診療科:内科、皮膚科、緩和ケア科、その他・病態・症状:心不全、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、認知症、その他・世帯構成:夫婦のみ
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/14102/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
当院の在宅医療のホームページ 詳細はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/14103/XXXX )
ちくさ病院のメールマガジン!
地域の医療介護の最前線で奮闘されている皆様へ
ちくさ病院のメルマガをお読みいただきありがとうございます。このメルマガでは、在宅医療に関する情報を中心に、医療介護に関する情報やお仕事に役立つ実践的なノウハウなど、平日毎日配信しています。
メルマガの特徴
・コラム:医療介護に従事する方々のお仕事に役立つ豆知識のご紹介
・実践的なケーススタディ: 実際の在宅診療の事例紹介や多職種連携のポイントを紹介
・医療介護制度の解説: 医療介護制度の最新情報や活用のコツをお伝え
・ちくさ病院の取り組み: 地域の在宅医療を支える訪問診療体制や当院の地域への働きかけのご紹介
皆様の日々の業務に少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。共に地域の在宅医療を支えていきましょう。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
バックナンバー ( https://w.bme.jp/38/3135/14104/XXXX )
Instagram ( https://w.bme.jp/38/3135/14105/XXXX )
Facebook ( https://w.bme.jp/38/3135/14106/XXXX )
YouTube ( https://w.bme.jp/38/3135/14107/XXXX )
X ( https://w.bme.jp/38/3135/14108/XXXX )
このメールマガジンは、当院の医師、職員と名刺交換させていただいた方に配信しています。今後の配信を希望されない場合は下記リンクより配信停止が行えます。
配信停止 ( https://w.bme.jp/38/3135/14109/XXXX )
発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
Copyright © 2019 Chikusa Hospital All Rights Reserved.
ちくさ病院 メールマガジン
vol.1603
当院の個人宅における訪問診療の事例紹介です。個人宅での訪問診療ご紹介の参考にしていただければ幸いです。
要点サマリー
近医通院中であったが、ADL低下と認知機能低下により在宅管理が困難となり訪問診療を導入。褥瘡治療と多職種連携により迅速に介入したが、感染症により入院転帰となった。早期対応により本人・家族の安心につながった症例。
基本情報
利用者:90歳 男性居住地:名古屋市要介護3慢性心不全、COPD、褥瘡、軽度認知症
保険・福祉情報
後期高齢者医療介護保険:要介護3
診断名
・慢性心不全・COPD(慢性閉塞性肺疾患)・褥瘡・軽度認知症
導入の背景
近医通院を継続していたが、高齢による下肢筋力低下、腰痛、認知機能低下により自発的な活動が減少し、臥床時間が長くなっていた。その結果、踵部・右腰部などに褥瘡を形成。かかりつけ医で外用治療は行われていたが専門的管理が難しく、訪問看護経由で褥瘡治療の相談があり訪問診療導入となった。妻も当院の訪問診療を受けていたことから、近隣に住む娘より包括的な支援を求められた。
介入内容と経過
初診時に褥瘡評価を実施。・右大転子部:Stage Ⅲ、黄緑色肉芽あり、被覆材対応・右外果部:浅い褥瘡、肉芽あり・右アキレス腱~踵部:浅い褥瘡、外用・ガーゼ保護実施・左踵部褥瘡:軽快
その後、踵部・外果部の改善を認めたが、左足趾に水疱を伴う新規褥瘡が出現。下肢血流障害も背景にあり治癒遷延の懸念があった。将来的に施設入所の検討も行われていたが、自宅で転倒し救急搬送、尿路感染症疑いで入院。院内検査でMRSAを検出し治療継続中に状態が悪化し逝去された。
医療対応の詳細
・褥瘡部位ごとの創部評価に基づき被覆材および外用療法を選択・洗浄・感染対策を含めた訪問看護との連携処置・全身状態のモニタリングおよび感染兆候の早期確認・家族への状態説明と今後の療養方針の共有
支援のポイント
・訪問看護からの相談に対し、翌日初診対応という迅速な介入体制・専門的褥瘡管理による評価・治療開始・同居家族および近隣家族との密な情報共有・将来的な施設入所を含めた選択肢提示
考察
本症例では、急速に進行したADL低下と褥瘡形成に対し早期介入が可能であったことで、短期間ながら本人・家族に安心を提供できた。高齢・多疾患併存例では、症状進行が速く、在宅支援開始後早期に急変する可能性が高い。訪問看護との連携により迅速な評価と対応ができた点は、在宅医療の重要な意義である。
付記情報
・診療科:内科、皮膚科、緩和ケア科、その他・病態・症状:心不全、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、認知症、その他・世帯構成:夫婦のみ
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/14102/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
当院の在宅医療のホームページ 詳細はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/14103/XXXX )
ちくさ病院のメールマガジン!
地域の医療介護の最前線で奮闘されている皆様へ
ちくさ病院のメルマガをお読みいただきありがとうございます。このメルマガでは、在宅医療に関する情報を中心に、医療介護に関する情報やお仕事に役立つ実践的なノウハウなど、平日毎日配信しています。
メルマガの特徴
・コラム:医療介護に従事する方々のお仕事に役立つ豆知識のご紹介
・実践的なケーススタディ: 実際の在宅診療の事例紹介や多職種連携のポイントを紹介
・医療介護制度の解説: 医療介護制度の最新情報や活用のコツをお伝え
・ちくさ病院の取り組み: 地域の在宅医療を支える訪問診療体制や当院の地域への働きかけのご紹介
皆様の日々の業務に少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。共に地域の在宅医療を支えていきましょう。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
バックナンバー ( https://w.bme.jp/38/3135/14104/XXXX )
Instagram ( https://w.bme.jp/38/3135/14105/XXXX )
Facebook ( https://w.bme.jp/38/3135/14106/XXXX )
YouTube ( https://w.bme.jp/38/3135/14107/XXXX )
X ( https://w.bme.jp/38/3135/14108/XXXX )
このメールマガジンは、当院の医師、職員と名刺交換させていただいた方に配信しています。今後の配信を希望されない場合は下記リンクより配信停止が行えます。
配信停止 ( https://w.bme.jp/38/3135/14109/XXXX )
発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
Copyright © 2019 Chikusa Hospital All Rights Reserved.