個人宅 訪問診療導入事例「多発骨転移を伴う前立腺がん患者が在宅療養へ移行したケース」
2025/12/10 (Wed) 07:50
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ちくさ病院 メールマガジン
vol.1582
当院の個人宅における訪問診療の事例紹介です。個人宅での訪問診療ご紹介の参考にしていただければ幸いです。
要点サマリー
前立腺がん(多発骨転移)に対し外来で内分泌治療を継続していたが、家族の希望で訪問診療へ移行した。尿閉でバルーン留置歴があるものの抜去後は安定しており、在宅での経過観察が可能となった。通院負担の軽減と生活環境に合わせた在宅フォローにより、安定した療養継続を支援した。
基本情報
年齢・性別:86歳 男性居住エリア:名古屋市東区家族構成(KP):妻と二人暮らし、KPは市内在住の長女/長男も市内在住医療保険・介護保険:後期高齢者医療1割、要介護1(1割)
主病・背景
生活背景:家族のサポートがあり、在宅で療養を続けたいとの意向があった。
訪問診療導入の経緯
2021年10月末、生検にてPSA1448・前立腺がんと診断。多発骨転移を認め、A病院泌尿器科で内分泌治療を開始。2022年5月の相談時点ではPSA6.22と低下傾向を示していた。尿閉によりバルーンカテーテルを留置していたが、2022年5月に本人希望で抜去し、残尿もほぼなく経過良好。家族が在宅医療を希望したことから、2022年5月より訪問診療を開始した。
介入内容と経過
診療方針:外来治療から在宅へ移行しつつ、前立腺がんの経過と生活状況を総合的に支える。
医療介入:
多職種連携:
生活支援・環境調整:
経過・結果:バルーン抜去後も残尿はほとんどなく、在宅で安定した経過を維持。前立腺がんの経過観察を行いながら、自宅での療養生活を継続できている。
支援のポイント
・尿閉既往がある患者では、バルーン抜去後の排尿管理が重要であった。・PSA値改善を踏まえ、在宅での経過観察が可能と判断し支援を継続した。・家族の希望に沿った訪問体制を早期に構築することで、通院負担を軽減できた。
付記情報
疾患種別:悪性腫瘍関連病名:前立腺がん(多発骨転移)医療処置:なし(バルーンは抜去済み)エリア:名古屋市東区生活環境:妻と二人暮らし、長女がKP介護者状況:家族サポート体制あり医療負担割合:1割
在宅医療相談窓口
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大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
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・ちくさ病院の取り組み: 地域の在宅医療を支える訪問診療体制や当院の地域への働きかけのご紹介
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在宅医療推進部
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