2型糖尿病と高齢者ケア ~“血糖値だけを見ない支援”の重要性~
2025/12/04 (Thu) 07:50
10078.png ( https://w.bme.jp/38/3135/13594/XXXX )
ちくさ病院 メールマガジン
vol.1578
在宅や介護施設では、糖尿病を抱える高齢者が増えています。食事量の低下、活動量の減少、脱水などが重なり、血糖コントロールが不安定になりやすいのが高齢者糖尿病の特徴です。
今回は、糖尿病の基本から高齢者特有のリスク、ケア現場での支援ポイントを整理します。
■ 2型糖尿病とは
糖尿病は、インスリンの作用不足により血糖値が chronically 高い状態が続く病気です。1型は自己免疫によりインスリンがほぼ出なくなるタイプ、2型は**生活習慣の影響でインスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性)**ことで発症します。
日本では成人の約6人に1人が糖尿病または予備群と言われ、まさに“国民病”です。
● 放置すると進む三大合併症
さらに、動脈硬化の進行により心筋梗塞・脳卒中のリスクも増えます。診断は血糖値・HbA1cのほか、75gOGTTで行われます。
治療は①食事療法 ②運動療法 ③薬物療法の3本柱が基本です。
■ 高齢者糖尿病の“見逃されやすい”特徴
高齢者糖尿病は、若年者とは異なる注意点があります。
● 低血糖症状が出にくい
通常であれば「動悸・発汗・手のふるえ」といった警告症状が出ますが、高齢者は自律神経反応が鈍く、症状に気づかないまま意識障害や転倒につながることがあります。
特に
● 血糖管理が生活の質に影響
厳格な食事制限や服薬プレッシャーが
■ 高齢者の血糖コントロールは「個別化」が原則
若い人であれば HbA1c 7.0%未満を目標とすることが多いですが、高齢者は一律に当てはまりません。
日本糖尿病学会と老年医学会の提言では、以下を考慮して目標値を設定します。
たとえば認知症や独居高齢者では、HbA1c 7.5~8.5%程度の緩やかな管理を目指すこともあります。
■ 介護・医療連携で押さえるべき支援ポイント
ケア現場で“今日からできる”観察ポイントをまとめます。
● ① 食事・水分摂取の変化
● ② 足の観察
● ③ 意識や動作の変化
● ④ 血糖測定・服薬状況の共有
● ⑤ 入浴・運動後の状態
疲労感・脱力感は低血糖のサインとなることがあります。
【まとめ】
糖尿病は“血糖値の問題”ではなく、全身の代謝と生活そのものに関わる病気です。
高齢者では、食欲・活動量・認知機能・薬の影響などが複雑に重なるため、画一的な治療や制限だけではうまくいきません。
介護と医療が連携し、
を徹底することで、高齢者の健康と生活の質を守ることができます。
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/13595/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
当院の在宅医療のホームページ 詳細はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/13596/XXXX )
ちくさ病院のメールマガジン!
地域の医療介護の最前線で奮闘されている皆様へ
ちくさ病院のメルマガをお読みいただきありがとうございます。このメルマガでは、在宅医療に関する情報を中心に、医療介護に関する情報やお仕事に役立つ実践的なノウハウなど、平日毎日配信しています。
メルマガの特徴
・コラム:医療介護に従事する方々のお仕事に役立つ豆知識のご紹介
・実践的なケーススタディ: 実際の在宅診療の事例紹介や多職種連携のポイントを紹介
・医療介護制度の解説: 医療介護制度の最新情報や活用のコツをお伝え
・ちくさ病院の取り組み: 地域の在宅医療を支える訪問診療体制や当院の地域への働きかけのご紹介
皆様の日々の業務に少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。共に地域の在宅医療を支えていきましょう。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
バックナンバー ( https://w.bme.jp/38/3135/13597/XXXX )
Instagram ( https://w.bme.jp/38/3135/13598/XXXX )
Facebook ( https://w.bme.jp/38/3135/13599/XXXX )
YouTube ( https://w.bme.jp/38/3135/13600/XXXX )
X ( https://w.bme.jp/38/3135/13601/XXXX )
このメールマガジンは、当院の医師、職員と名刺交換させていただいた方に配信しています。今後の配信を希望されない場合は下記リンクより配信停止が行えます。
配信停止 ( https://w.bme.jp/38/3135/13602/XXXX )
発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
Copyright © 2019 Chikusa Hospital All Rights Reserved.
ちくさ病院 メールマガジン
vol.1578
在宅や介護施設では、糖尿病を抱える高齢者が増えています。食事量の低下、活動量の減少、脱水などが重なり、血糖コントロールが不安定になりやすいのが高齢者糖尿病の特徴です。
今回は、糖尿病の基本から高齢者特有のリスク、ケア現場での支援ポイントを整理します。
■ 2型糖尿病とは
糖尿病は、インスリンの作用不足により血糖値が chronically 高い状態が続く病気です。1型は自己免疫によりインスリンがほぼ出なくなるタイプ、2型は**生活習慣の影響でインスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性)**ことで発症します。
日本では成人の約6人に1人が糖尿病または予備群と言われ、まさに“国民病”です。
● 放置すると進む三大合併症
さらに、動脈硬化の進行により心筋梗塞・脳卒中のリスクも増えます。診断は血糖値・HbA1cのほか、75gOGTTで行われます。
治療は①食事療法 ②運動療法 ③薬物療法の3本柱が基本です。
■ 高齢者糖尿病の“見逃されやすい”特徴
高齢者糖尿病は、若年者とは異なる注意点があります。
● 低血糖症状が出にくい
通常であれば「動悸・発汗・手のふるえ」といった警告症状が出ますが、高齢者は自律神経反応が鈍く、症状に気づかないまま意識障害や転倒につながることがあります。
特に
● 血糖管理が生活の質に影響
厳格な食事制限や服薬プレッシャーが
■ 高齢者の血糖コントロールは「個別化」が原則
若い人であれば HbA1c 7.0%未満を目標とすることが多いですが、高齢者は一律に当てはまりません。
日本糖尿病学会と老年医学会の提言では、以下を考慮して目標値を設定します。
たとえば認知症や独居高齢者では、HbA1c 7.5~8.5%程度の緩やかな管理を目指すこともあります。
■ 介護・医療連携で押さえるべき支援ポイント
ケア現場で“今日からできる”観察ポイントをまとめます。
● ① 食事・水分摂取の変化
● ② 足の観察
● ③ 意識や動作の変化
● ④ 血糖測定・服薬状況の共有
● ⑤ 入浴・運動後の状態
疲労感・脱力感は低血糖のサインとなることがあります。
【まとめ】
糖尿病は“血糖値の問題”ではなく、全身の代謝と生活そのものに関わる病気です。
高齢者では、食欲・活動量・認知機能・薬の影響などが複雑に重なるため、画一的な治療や制限だけではうまくいきません。
介護と医療が連携し、
を徹底することで、高齢者の健康と生活の質を守ることができます。
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/13595/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
当院の在宅医療のホームページ 詳細はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/13596/XXXX )
ちくさ病院のメールマガジン!
地域の医療介護の最前線で奮闘されている皆様へ
ちくさ病院のメルマガをお読みいただきありがとうございます。このメルマガでは、在宅医療に関する情報を中心に、医療介護に関する情報やお仕事に役立つ実践的なノウハウなど、平日毎日配信しています。
メルマガの特徴
・コラム:医療介護に従事する方々のお仕事に役立つ豆知識のご紹介
・実践的なケーススタディ: 実際の在宅診療の事例紹介や多職種連携のポイントを紹介
・医療介護制度の解説: 医療介護制度の最新情報や活用のコツをお伝え
・ちくさ病院の取り組み: 地域の在宅医療を支える訪問診療体制や当院の地域への働きかけのご紹介
皆様の日々の業務に少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。共に地域の在宅医療を支えていきましょう。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
バックナンバー ( https://w.bme.jp/38/3135/13597/XXXX )
Instagram ( https://w.bme.jp/38/3135/13598/XXXX )
Facebook ( https://w.bme.jp/38/3135/13599/XXXX )
YouTube ( https://w.bme.jp/38/3135/13600/XXXX )
X ( https://w.bme.jp/38/3135/13601/XXXX )
このメールマガジンは、当院の医師、職員と名刺交換させていただいた方に配信しています。今後の配信を希望されない場合は下記リンクより配信停止が行えます。
配信停止 ( https://w.bme.jp/38/3135/13602/XXXX )
発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
Copyright © 2019 Chikusa Hospital All Rights Reserved.