個人宅 訪問診療導入事例「認知症の進行と帯状疱疹後のADL低下により通院困難となり、訪問診療へ移行したケース」
2025/11/27 (Thu) 07:50
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ちくさ病院 メールマガジン
vol.1573
当院の個人宅における訪問診療の事例紹介です。個人宅での訪問診療ご紹介の参考にしていただければ幸いです。
要点サマリー
転倒増加と帯状疱疹を契機にADLが急速に低下し、認知症症状の悪化も重なり通院が困難となった患者である。家族には日常のケア負担が増大し、かかりつけ医不在の状態であったため訪問診療を導入した。身体症状と認知症症状の双方に対し、在宅での継続的な医療支援が求められた。
基本情報
年齢・性別:91歳 女性居住エリア:名古屋市中区家族構成(KP):本人・長男・長男妻の三人暮らし(娘2名は北区・稲沢市)医療保険・介護保険:後期高齢者医療1割、要介護2(1割)
主病・背景
生活背景:転倒頻発、帯状疱疹痛、認知症症状の悪化により自力行動が困難。家族介護負担が増大していた。
訪問診療導入の経緯
2022年7月半ば頃から転倒が増え、入浴を避けるようになり、家族が確認したところ「針で刺すような痛み」を訴えていた。その後、自力移動困難となり、Aクリニックの紹介で皮膚科を受診し帯状疱疹と診断。軟膏処方のみに留まり治療は短期間で終了した。同時期より、認知症の診断歴はないものの、幻視・幻聴・妄想・昼夜逆転・抑うつ・記憶障害などが顕著にみられ、数年来の友人死別を契機に症状悪化が認められていた。右乳頭陥没・乳房変形があり8月初旬にB病院乳腺科で精査したところ、悪性ではなく脂肪壊死と診断。右膝痛もあり通院困難となり、かかりつけ医不在で家族の不安が強かったため、訪問診療導入の相談があり、2022年8月末より介入となった。
介入内容と経過
診療方針:身体症状と認知症症状の双方に対応し、通院困難な状況でも在宅での安心できる医療提供を行う。
医療介入:
多職種連携:
生活支援・環境調整:
経過・結果:在宅での帯状疱疹痛の管理と認知症症状のフォローを行いながら、家族とともに生活を整えた。通院困難な状況でも、必要な医療支援を訪問体制で確保できた。
支援のポイント
・身体症状(帯状疱疹痛・膝痛)と認知症症状の複合的な影響に対し、双方を並行して支援する必要があった。・家族が不安を抱えやすい状況であり、医療面とケア面の両方で継続的な伴走支援が重要であった。・再転倒予防と生活環境改善が在宅療養継続に直結した。
付記情報
疾患種別:認知症/皮膚疾患/整形外科合併症関連病名:アルツハイマー型認知症、帯状疱疹エリア:名古屋市中区生活環境:長男夫婦との三人暮らし介護者状況:長男・長男妻が主介護医療負担割合:1割(医療・介護)
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/13407/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
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主病・背景
生活背景:転倒頻発、帯状疱疹痛、認知症症状の悪化により自力行動が困難。家族介護負担が増大していた。
訪問診療導入の経緯
2022年7月半ば頃から転倒が増え、入浴を避けるようになり、家族が確認したところ「針で刺すような痛み」を訴えていた。その後、自力移動困難となり、Aクリニックの紹介で皮膚科を受診し帯状疱疹と診断。軟膏処方のみに留まり治療は短期間で終了した。同時期より、認知症の診断歴はないものの、幻視・幻聴・妄想・昼夜逆転・抑うつ・記憶障害などが顕著にみられ、数年来の友人死別を契機に症状悪化が認められていた。右乳頭陥没・乳房変形があり8月初旬にB病院乳腺科で精査したところ、悪性ではなく脂肪壊死と診断。右膝痛もあり通院困難となり、かかりつけ医不在で家族の不安が強かったため、訪問診療導入の相談があり、2022年8月末より介入となった。
介入内容と経過
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医療介入:
多職種連携:
生活支援・環境調整:
経過・結果:在宅での帯状疱疹痛の管理と認知症症状のフォローを行いながら、家族とともに生活を整えた。通院困難な状況でも、必要な医療支援を訪問体制で確保できた。
支援のポイント
・身体症状(帯状疱疹痛・膝痛)と認知症症状の複合的な影響に対し、双方を並行して支援する必要があった。・家族が不安を抱えやすい状況であり、医療面とケア面の両方で継続的な伴走支援が重要であった。・再転倒予防と生活環境改善が在宅療養継続に直結した。
付記情報
疾患種別:認知症/皮膚疾患/整形外科合併症関連病名:アルツハイマー型認知症、帯状疱疹エリア:名古屋市中区生活環境:長男夫婦との三人暮らし介護者状況:長男・長男妻が主介護医療負担割合:1割(医療・介護)
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発行元
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在宅医療推進部
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