個人宅 訪問診療導入事例「末期心不全の患者が在宅療養と看取りを希望し、自宅で最期を迎えたケース」
2025/11/18 (Tue) 07:50
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ちくさ病院 メールマガジン
vol.1567
当院の個人宅における訪問診療の事例紹介です。個人宅での訪問診療ご紹介の参考にしていただければ幸いです。
要点サマリー
長年の心疾患治療後、末期心不全となった患者に対し、病院での緩和入院という選択肢もあったが、本人の強い希望により在宅療養が選択された。訪問診療により体重・症状管理と緩和ケアを行い、状態悪化時には適切な薬剤調整と家族支援を実施した。緩和治療強化の方針のもと、自宅で穏やかな看取りを実現した。
基本情報
年齢・性別:73歳 男性居住エリア:名古屋市瑞穂区家族構成(KP):妻と二人暮らし、長女は別居医療保険・介護保険:後期高齢者医療(1割、福祉給付金資格者証)、要介護2(1割)
主病・背景
生活背景:限られた予後の中で自宅で過ごしたいとの希望が強く、療養方針はQOL重視であった。
訪問診療導入の経緯
2005年に急性心筋梗塞・心原性ショックで入院し、以後約15年間外来通院を継続。2020年10月、自宅で心室細動となり救急搬送。心機能悪化により末期心不全と判断された。入退院を繰り返す中、2021年12月時点で予後数ヶ月と見込まれ、緩和目的の転院も検討されたが、患者が「残りの時間は自宅で過ごしたい」と希望。訪問診療を導入し、在宅での水分・塩分管理と症状緩和を中心に療養を開始した。
介入内容と経過
診療方針:QOLを尊重し、自宅での療養継続と看取りを目指す。
医療介入:
多職種連携:
生活支援・環境調整:
経過・結果:訪問開始後しばらくは体重管理と食事制限が保たれ、在宅生活を継続。2021年2月から食欲低下・皮膚掻痒・体重管理不良が進行。2021年4月、心不全と腎不全が進行し終末期と説明し、疼痛緩和を強化。同月、呼吸状態悪化により自宅で看取りとなった。
支援のポイント
・心不全終末期における療養目標を明確化し、本人希望に沿った在宅方針を確認した。・体重・症状管理と早期変化把握により、緩和治療への移行をスムーズに行った。・家族が安心して看取りに臨めるよう情報提供と伴走支援を行った。
付記情報
疾患種別:心疾患/終末期関連病名:慢性心不全、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症医療処置:HOT、Baカテーテルエリア:名古屋市瑞穂区生活環境:妻と二人暮らし、長女別居介護者状況:妻が主介護医療負担割合:1割(後期高齢者医療)、1割(介護保険)
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/13280/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
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主病・背景
生活背景:限られた予後の中で自宅で過ごしたいとの希望が強く、療養方針はQOL重視であった。
訪問診療導入の経緯
2005年に急性心筋梗塞・心原性ショックで入院し、以後約15年間外来通院を継続。2020年10月、自宅で心室細動となり救急搬送。心機能悪化により末期心不全と判断された。入退院を繰り返す中、2021年12月時点で予後数ヶ月と見込まれ、緩和目的の転院も検討されたが、患者が「残りの時間は自宅で過ごしたい」と希望。訪問診療を導入し、在宅での水分・塩分管理と症状緩和を中心に療養を開始した。
介入内容と経過
診療方針:QOLを尊重し、自宅での療養継続と看取りを目指す。
医療介入:
多職種連携:
生活支援・環境調整:
経過・結果:訪問開始後しばらくは体重管理と食事制限が保たれ、在宅生活を継続。2021年2月から食欲低下・皮膚掻痒・体重管理不良が進行。2021年4月、心不全と腎不全が進行し終末期と説明し、疼痛緩和を強化。同月、呼吸状態悪化により自宅で看取りとなった。
支援のポイント
・心不全終末期における療養目標を明確化し、本人希望に沿った在宅方針を確認した。・体重・症状管理と早期変化把握により、緩和治療への移行をスムーズに行った。・家族が安心して看取りに臨めるよう情報提供と伴走支援を行った。
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疾患種別:心疾患/終末期関連病名:慢性心不全、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症医療処置:HOT、Baカテーテルエリア:名古屋市瑞穂区生活環境:妻と二人暮らし、長女別居介護者状況:妻が主介護医療負担割合:1割(後期高齢者医療)、1割(介護保険)
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TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
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発行元
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在宅医療推進部
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