呼吸器の基礎理解と高齢者ケアにおける観察ポイント
2025/09/10 (Wed) 07:50
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vol.1520
呼吸は生命維持の根幹をなす機能であり、呼吸器の構造と働きを理解することは、介護・医療職にとって欠かせません。とくに高齢者では、呼吸器の機能が加齢とともに低下するため、小さな異変に早く気づくことが重要です。今回は「呼吸器の構造」と「呼吸の機能・防御機能」について整理します。
■ 上気道と下気道の構造
呼吸器は大きく 上気道 と 下気道 に分けられます。
肺は右に3葉(上葉・中葉・下葉)、左に2葉(上葉・下葉)があり、成人には約3億個もの肺胞が存在します。これにより、テニスコートほどの表面積が確保され、効率的なガス交換が可能となっています。
■ 呼吸の仕組みと役割
肺そのものには自力で膨らむ機能がなく、肋間筋や横隔膜の収縮によって胸郭が動くことで換気が行われます。
このポンプ機能によって、肺胞に酸素が届き、血液中に取り込まれると同時に二酸化炭素が排出されます。酸素は肺血管から心臓へ運ばれ、心臓が全身へと循環させる仕組みです。
■ 呼吸器の防御機能
呼吸により体内に空気を取り込むと同時に、微生物や異物も侵入してきます。呼吸器にはこれらを防御する複数の仕組みが備わっています。
このように、呼吸器は単なる「空気の通り道」ではなく、外界から体を守る防御システムとしても機能しています。
■ 高齢者の呼吸器と注意点
加齢に伴い、呼吸器の機能は次第に低下します。
そのため高齢者では、軽い風邪や誤嚥が重篤な肺炎へ進展しやすいのが特徴です。
■ 介護・医療職における観察ポイント
呼吸器疾患の早期発見には日常の観察が欠かせません。以下のサインに注意しましょう。
特に「ちょっと動いただけで息が切れる」「夜間の咳が増えた」といった訴えは、呼吸器疾患の初期サインである可能性があります。
■ まとめ
呼吸器は 酸素供給と防御 という二重の役割を担い、生命維持に欠かせない器官です。高齢者ではその機能が低下しているため、介護・医療職が小さな変化に気づき、適切に対応することが健康維持につながります。
日々のケアの中で「呼吸の観察」を意識し、早期に医療へつなげることが、ご利用者の生活の質(QOL)を守る第一歩となります。
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■ 呼吸の仕組みと役割
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このポンプ機能によって、肺胞に酸素が届き、血液中に取り込まれると同時に二酸化炭素が排出されます。酸素は肺血管から心臓へ運ばれ、心臓が全身へと循環させる仕組みです。
■ 呼吸器の防御機能
呼吸により体内に空気を取り込むと同時に、微生物や異物も侵入してきます。呼吸器にはこれらを防御する複数の仕組みが備わっています。
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■ 高齢者の呼吸器と注意点
加齢に伴い、呼吸器の機能は次第に低下します。
そのため高齢者では、軽い風邪や誤嚥が重篤な肺炎へ進展しやすいのが特徴です。
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呼吸器は 酸素供給と防御 という二重の役割を担い、生命維持に欠かせない器官です。高齢者ではその機能が低下しているため、介護・医療職が小さな変化に気づき、適切に対応することが健康維持につながります。
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