「本人が嫌がる」場合、どう訪問診療を提案する?
2025/08/14 (Thu) 07:50
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ちくさ病院 メールマガジン
vol.1501
「先生なんて呼ばなくていい」「病気じゃないのに」
ご本人が訪問診療を頑なに拒否される──ケアマネジャーさんが最も悩まれる場面のひとつです。必要性は感じていても、本人の抵抗感から導入を見送らざるを得ない。そんなケース、きっと何度も経験されているのではないでしょうか。
多くの場合、「医師=病院=入院=最期」という連想があり、“医者が家に来る”ことそのものに強い拒否反応を示される方がいます。特に認知症や精神的抵抗感がある方は、医療=脅威というイメージが先行してしまうことも。
◆制度と柔軟な対応:診療=契約ではなく、“相談的な関わり”も可能
訪問診療は、基本的に本人の同意に基づいて医療契約を結ぶことが前提です。しかし、それ以前に「まず顔合わせだけ」「相談として一度会うだけ」という入り口を設けることも可能です。
中には、地域包括支援センターやケアマネを通じて、「健康相談」「見守り訪問」として医師が短時間だけ関与するケースもあります。医師が無理に診察や指導をせず、本人のペースに合わせて信頼関係を築くことで、数回の訪問を経て正式な診療導入へと移行できた例も多くあります。
◆導入事例:認知症の方に“相談”から関わり始めたケース
78歳女性、独居で軽度の認知症あり。血圧が高く、服薬管理が不安定。ケアマネから訪問診療を提案されたが、「医者なんかいらない!」と強く拒否。家族も説得に難航。
医師が「先生じゃなくて“相談員”という形で一度だけ顔を出してもいいか」と提案し、ご本人も渋々了承。初回訪問では診察せず雑談を中心に。「医者っぽくない先生ね」と笑顔が出た。その後、本人のほうから「また来てくれる?」と希望が出て、定期訪問に自然移行。
◆まとめ:本人の“納得”を育てる関わり方を
「医療を入れたい」ではなく、「安心してもらいたい」「話し相手になってくれる人を」という言葉で提案するだけでも、印象は大きく変わります。
ケアマネジャーさんの工夫と、医療職の柔軟な姿勢があれば、“嫌がっていた人”が“待っていてくれる人”になることもあるのです。
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