高齢者における心臓・血管・血液の加齢変化とその臨床的意義
2025/08/01 (Fri) 07:50
10078.png ( https://w.bme.jp/38/3135/11021/XXXX )
ちくさ病院 メールマガジン
vol.1491
高齢者ケアでは、日々の観察とあわせて、加齢に伴う身体の変化を系統的に理解することが求められます。なかでも、循環器系の変化は、病気の兆候を見逃さないためにも重要です。
今回は、心臓・血管・血液における代表的な加齢変化を取り上げ、現場での実践につなげる視点で整理します。
心臓の加齢変化
加齢とともに心臓にも構造的・機能的な変化が生じます。特に以下のような変化には注意が必要です。
また、**心臓弁(僧帽弁・大動脈弁)**の石灰化や肥厚が進行すると、弁膜症(大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症など)につながる可能性があります。
加えて、左心房・右心房の拡大による「機能性弁膜症」、洞房結節や房室結節の加齢変性により起こる不整脈や徐脈も高齢者に多くみられ、ペースメーカーが必要となるケースもあります。
血管の加齢変化と血圧への影響
動脈も加齢とともに厚く・硬くなり、弾力を失います。この変化は以下のような臨床的意義を持ちます。
また、静脈弁の機能低下や下肢の筋力低下により、下肢の浮腫・静脈瘤が増えることも、歩行やADLに影響を与える要素です。
血液成分の加齢変化
血液の構成要素にも年齢による変化が現れます。
まとめ
心臓・血管・血液に起こる加齢変化は、目に見えにくい一方で、高齢者のQOLや疾患リスクに直結する重要な変化です。
介護や医療に携わる私たちは、こうした変化の背景を理解し、日々の観察の中で兆候に気づく視点を持つことが大切です。バイタルサインや行動のちょっとした変化を「いつものこと」と見過ごさず、加齢変化の理解をもとに、早期の気づきと対応を積み重ねていきましょう。
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/11022/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
当院の在宅医療のホームページ 詳細はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/11023/XXXX )
ちくさ病院のメールマガジン!
地域の医療介護の最前線で奮闘されている皆様へ
ちくさ病院のメルマガをお読みいただきありがとうございます。このメルマガでは、在宅医療に関する情報を中心に、医療介護に関する情報やお仕事に役立つ実践的なノウハウなど、平日毎日配信しています。
メルマガの特徴
・コラム:医療介護に従事する方々のお仕事に役立つ豆知識のご紹介
・実践的なケーススタディ: 実際の在宅診療の事例紹介や多職種連携のポイントを紹介
・医療介護制度の解説: 医療介護制度の最新情報や活用のコツをお伝え
・ちくさ病院の取り組み: 地域の在宅医療を支える訪問診療体制や当院の地域への働きかけのご紹介
皆様の日々の業務に少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。共に地域の在宅医療を支えていきましょう。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
バックナンバー ( https://w.bme.jp/38/3135/11024/XXXX )
Instagram ( https://w.bme.jp/38/3135/11025/XXXX )
Facebook ( https://w.bme.jp/38/3135/11026/XXXX )
YouTube ( https://w.bme.jp/38/3135/11027/XXXX )
X ( https://w.bme.jp/38/3135/11028/XXXX )
このメールマガジンは、当院の医師、職員と名刺交換させていただいた方に配信しています。今後の配信を希望されない場合は下記リンクより配信停止が行えます。
配信停止 ( https://w.bme.jp/38/3135/11029/XXXX )
発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
Copyright © 2019 Chikusa Hospital All Rights Reserved.
ちくさ病院 メールマガジン
vol.1491
高齢者ケアでは、日々の観察とあわせて、加齢に伴う身体の変化を系統的に理解することが求められます。なかでも、循環器系の変化は、病気の兆候を見逃さないためにも重要です。
今回は、心臓・血管・血液における代表的な加齢変化を取り上げ、現場での実践につなげる視点で整理します。
心臓の加齢変化
加齢とともに心臓にも構造的・機能的な変化が生じます。特に以下のような変化には注意が必要です。
また、**心臓弁(僧帽弁・大動脈弁)**の石灰化や肥厚が進行すると、弁膜症(大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症など)につながる可能性があります。
加えて、左心房・右心房の拡大による「機能性弁膜症」、洞房結節や房室結節の加齢変性により起こる不整脈や徐脈も高齢者に多くみられ、ペースメーカーが必要となるケースもあります。
血管の加齢変化と血圧への影響
動脈も加齢とともに厚く・硬くなり、弾力を失います。この変化は以下のような臨床的意義を持ちます。
また、静脈弁の機能低下や下肢の筋力低下により、下肢の浮腫・静脈瘤が増えることも、歩行やADLに影響を与える要素です。
血液成分の加齢変化
血液の構成要素にも年齢による変化が現れます。
まとめ
心臓・血管・血液に起こる加齢変化は、目に見えにくい一方で、高齢者のQOLや疾患リスクに直結する重要な変化です。
介護や医療に携わる私たちは、こうした変化の背景を理解し、日々の観察の中で兆候に気づく視点を持つことが大切です。バイタルサインや行動のちょっとした変化を「いつものこと」と見過ごさず、加齢変化の理解をもとに、早期の気づきと対応を積み重ねていきましょう。
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/11022/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
当院の在宅医療のホームページ 詳細はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/11023/XXXX )
ちくさ病院のメールマガジン!
地域の医療介護の最前線で奮闘されている皆様へ
ちくさ病院のメルマガをお読みいただきありがとうございます。このメルマガでは、在宅医療に関する情報を中心に、医療介護に関する情報やお仕事に役立つ実践的なノウハウなど、平日毎日配信しています。
メルマガの特徴
・コラム:医療介護に従事する方々のお仕事に役立つ豆知識のご紹介
・実践的なケーススタディ: 実際の在宅診療の事例紹介や多職種連携のポイントを紹介
・医療介護制度の解説: 医療介護制度の最新情報や活用のコツをお伝え
・ちくさ病院の取り組み: 地域の在宅医療を支える訪問診療体制や当院の地域への働きかけのご紹介
皆様の日々の業務に少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。共に地域の在宅医療を支えていきましょう。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
バックナンバー ( https://w.bme.jp/38/3135/11024/XXXX )
Instagram ( https://w.bme.jp/38/3135/11025/XXXX )
Facebook ( https://w.bme.jp/38/3135/11026/XXXX )
YouTube ( https://w.bme.jp/38/3135/11027/XXXX )
X ( https://w.bme.jp/38/3135/11028/XXXX )
このメールマガジンは、当院の医師、職員と名刺交換させていただいた方に配信しています。今後の配信を希望されない場合は下記リンクより配信停止が行えます。
配信停止 ( https://w.bme.jp/38/3135/11029/XXXX )
発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
Copyright © 2019 Chikusa Hospital All Rights Reserved.