全身に血液を送り届ける循環器の仕組みと重要性
2025/07/16 (Wed) 07:50
10078.png ( https://w.bme.jp/38/3135/10657/XXXX )
ちくさ病院 メールマガジン
vol.1480
介護・医療の現場では、「血圧」「脈拍」「チアノーゼ」「浮腫」など、循環器系の状態を示すバイタルサインを日常的に観察する場面が多くあります。こうしたサインを正しく読み取るには、その背景にある循環器の基本構造や役割を理解しておくことが欠かせません。今回は、現場で実践に活かせる知識として、循環器の仕組みをわかりやすくご紹介します。
心臓:全身に血液を送り出す中枢ポンプ
心臓は、全身へ血液を送り出すポンプとして働く重要な臓器です。成人では握りこぶしほどの大きさで、重さはおよそ200~300g。1分間に60~80回拍動し、1分間に約5リットルの血液を全身へ循環させています。
心臓は「右心房」「右心室」「左心房」「左心室」の4つの部屋から構成され、それぞれに異なる役割があります。
また、心房と心室、心室と動脈の間には「心臓弁」があり、血液が逆流しないように制御されています。これにより、血液は一方向に効率よく流れ続けることができます。
血管:血液を運ぶ3つの通り道
心臓から送り出された血液は、血管を通じて全身に届けられます。血管は大きく「動脈」「静脈」「毛細血管」に分類され、それぞれが異なる機能を担っています。
動脈
心臓から全身へ血液を運ぶ血管で、高い圧力に耐える必要があるため、血管壁の中膜が発達しています。中膜は平滑筋や弾性線維から構成されており、血圧変化への対応力を持っています。脈拍を感じられるのは動脈です。
静脈
全身から心臓へ血液を戻す役割を担います。血圧が低いため中膜は薄く、血流は緩やかです。逆流を防ぐため、静脈内には逆流防止弁があり、特に下肢の静脈では重力に逆らって血液を戻すうえで重要です。静脈弁の機能が低下すると、「下肢静脈瘤」や「浮腫」の原因になります。
毛細血管
動脈と静脈の間にある最も細い血管で、血液と細胞の間で酸素・栄養の供給、老廃物の回収を担う重要な役割を果たします。構造は1層の内皮細胞でできており、「交換の場」として機能しています。
現場で知っておきたいポイント
まとめ
循環器系は、酸素や栄養の供給、老廃物の排出といった生命維持に欠かせない働きを担っています。高齢者は循環器疾患のリスクが高いため、日々の観察において循環器の基礎知識を持っていることは非常に重要です。
日常のバイタルチェックや身体観察を的確に行うためには、知識と視点が求められます。今回の内容が、皆さまの現場でのケアや判断において少しでもお役に立てれば幸いです。
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/10658/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
当院の在宅医療のホームページ 詳細はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/10659/XXXX )
ちくさ病院のメールマガジン!
地域の医療介護の最前線で奮闘されている皆様へ
ちくさ病院のメルマガをお読みいただきありがとうございます。このメルマガでは、在宅医療に関する情報を中心に、医療介護に関する情報やお仕事に役立つ実践的なノウハウなど、平日毎日配信しています。
メルマガの特徴
・コラム:医療介護に従事する方々のお仕事に役立つ豆知識のご紹介
・実践的なケーススタディ: 実際の在宅診療の事例紹介や多職種連携のポイントを紹介
・医療介護制度の解説: 医療介護制度の最新情報や活用のコツをお伝え
・ちくさ病院の取り組み: 地域の在宅医療を支える訪問診療体制や当院の地域への働きかけのご紹介
皆様の日々の業務に少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。共に地域の在宅医療を支えていきましょう。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
バックナンバー ( https://w.bme.jp/38/3135/10660/XXXX )
Instagram ( https://w.bme.jp/38/3135/10661/XXXX )
Facebook ( https://w.bme.jp/38/3135/10662/XXXX )
YouTube ( https://w.bme.jp/38/3135/10663/XXXX )
X ( https://w.bme.jp/38/3135/10664/XXXX )
このメールマガジンは、当院の医師、職員と名刺交換させていただいた方に配信しています。今後の配信を希望されない場合は下記リンクより配信停止が行えます。
配信停止 ( https://w.bme.jp/38/3135/10665/XXXX )
発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
Copyright © 2019 Chikusa Hospital All Rights Reserved.
ちくさ病院 メールマガジン
vol.1480
介護・医療の現場では、「血圧」「脈拍」「チアノーゼ」「浮腫」など、循環器系の状態を示すバイタルサインを日常的に観察する場面が多くあります。こうしたサインを正しく読み取るには、その背景にある循環器の基本構造や役割を理解しておくことが欠かせません。今回は、現場で実践に活かせる知識として、循環器の仕組みをわかりやすくご紹介します。
心臓:全身に血液を送り出す中枢ポンプ
心臓は、全身へ血液を送り出すポンプとして働く重要な臓器です。成人では握りこぶしほどの大きさで、重さはおよそ200~300g。1分間に60~80回拍動し、1分間に約5リットルの血液を全身へ循環させています。
心臓は「右心房」「右心室」「左心房」「左心室」の4つの部屋から構成され、それぞれに異なる役割があります。
また、心房と心室、心室と動脈の間には「心臓弁」があり、血液が逆流しないように制御されています。これにより、血液は一方向に効率よく流れ続けることができます。
血管:血液を運ぶ3つの通り道
心臓から送り出された血液は、血管を通じて全身に届けられます。血管は大きく「動脈」「静脈」「毛細血管」に分類され、それぞれが異なる機能を担っています。
動脈
心臓から全身へ血液を運ぶ血管で、高い圧力に耐える必要があるため、血管壁の中膜が発達しています。中膜は平滑筋や弾性線維から構成されており、血圧変化への対応力を持っています。脈拍を感じられるのは動脈です。
静脈
全身から心臓へ血液を戻す役割を担います。血圧が低いため中膜は薄く、血流は緩やかです。逆流を防ぐため、静脈内には逆流防止弁があり、特に下肢の静脈では重力に逆らって血液を戻すうえで重要です。静脈弁の機能が低下すると、「下肢静脈瘤」や「浮腫」の原因になります。
毛細血管
動脈と静脈の間にある最も細い血管で、血液と細胞の間で酸素・栄養の供給、老廃物の回収を担う重要な役割を果たします。構造は1層の内皮細胞でできており、「交換の場」として機能しています。
現場で知っておきたいポイント
まとめ
循環器系は、酸素や栄養の供給、老廃物の排出といった生命維持に欠かせない働きを担っています。高齢者は循環器疾患のリスクが高いため、日々の観察において循環器の基礎知識を持っていることは非常に重要です。
日常のバイタルチェックや身体観察を的確に行うためには、知識と視点が求められます。今回の内容が、皆さまの現場でのケアや判断において少しでもお役に立てれば幸いです。
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/10658/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
当院の在宅医療のホームページ 詳細はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/10659/XXXX )
ちくさ病院のメールマガジン!
地域の医療介護の最前線で奮闘されている皆様へ
ちくさ病院のメルマガをお読みいただきありがとうございます。このメルマガでは、在宅医療に関する情報を中心に、医療介護に関する情報やお仕事に役立つ実践的なノウハウなど、平日毎日配信しています。
メルマガの特徴
・コラム:医療介護に従事する方々のお仕事に役立つ豆知識のご紹介
・実践的なケーススタディ: 実際の在宅診療の事例紹介や多職種連携のポイントを紹介
・医療介護制度の解説: 医療介護制度の最新情報や活用のコツをお伝え
・ちくさ病院の取り組み: 地域の在宅医療を支える訪問診療体制や当院の地域への働きかけのご紹介
皆様の日々の業務に少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。共に地域の在宅医療を支えていきましょう。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
バックナンバー ( https://w.bme.jp/38/3135/10660/XXXX )
Instagram ( https://w.bme.jp/38/3135/10661/XXXX )
Facebook ( https://w.bme.jp/38/3135/10662/XXXX )
YouTube ( https://w.bme.jp/38/3135/10663/XXXX )
X ( https://w.bme.jp/38/3135/10664/XXXX )
このメールマガジンは、当院の医師、職員と名刺交換させていただいた方に配信しています。今後の配信を希望されない場合は下記リンクより配信停止が行えます。
配信停止 ( https://w.bme.jp/38/3135/10665/XXXX )
発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
Copyright © 2019 Chikusa Hospital All Rights Reserved.