「物忘れ」と「認知症」はどう違う?――正しく知り、早めの気づきにつなげるために
2025/06/26 (Thu) 07:50
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vol.1466
「あれ?名前が出てこない」「何を取りに来たんだっけ?」年齢を重ねると、そんな場面が増えてきます。こうした変化に対し、ご本人やご家族が「もしかして認知症では…」と不安になることも少なくありません。しかし、“加齢による物忘れ”と“認知症”は本質的に異なります。違いを知り、正しく対応することで、安心して日々を過ごすことができます。
加齢による物忘れと認知症の違い
加齢による物忘れは、脳の自然な老化によって起こるものです。たとえば、「朝ごはんのメニューを思い出せない」ということはあっても、「朝ごはんを食べたこと」自体は覚えていることが多いです。一方で、認知症では「食べたこと自体を忘れてしまう」など、体験そのものの記憶が抜け落ちることが特徴です。
また、加齢による物忘れには本人の自覚があり、時間がたてば思い出すこともありますが、認知症の場合は自覚が乏しく、同じ質問を何度も繰り返したり、日付や場所がわからなくなったりすることが見られます。記憶の抜け方や気づき方に、明確な違いがあるのです。
見逃さないためのチェックポイント
以下のような変化が複数見られる場合は、早めの医療相談が勧められます。
些細に思える変化でも、生活の中で積み重なることで見えてくる兆候があります。
早期診断でできること
認知症には、アルツハイマー型、血管性、レビー小体型など複数のタイプがあり、それぞれに適した治療や支援の方法があります。また、ビタミン不足や甲状腺機能の低下、薬の副作用など、認知症ではない要因によって認知機能に変化が生じているケースもあります。
早期に医療機関を受診することで、原因を正しく見極め、適切なケアにつなげることができます。
ご家族の“気づき”が支援の入口になります
認知症のご本人には、自覚がないまま日常生活に支障が出てくることも少なくありません。だからこそ、最初の気づきはご家族や周囲の方にかかっています。「ちょっと変わってきたかも」と感じたら、それをきっかけに受診や支援につなげることが、安心した生活への第一歩です。
まとめ
認知症は「気づいたときには手遅れ」という病気ではありません。むしろ、早めに気づいて支援を受けることで、「その人らしく」日々を重ねていくことが可能になります。
忘れてしまうことを責めるのではなく、支える姿勢と理解を、地域や社会全体で育んでいきたいものです。そして、誰もが安心して暮らせる環境づくりに、私たち一人ひとりが関わっていけると良いですね。
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