個人宅 訪問診療導入事例「外陰がん再発・転移を有する93歳女性|医療処置を行わず在宅で看取った終末期支援事例」
2025/06/16 (Mon) 07:50
10078.png ( https://w.bme.jp/38/3135/10150/XXXX )
ちくさ病院 メールマガジン
vol.1455
当院の個人宅における訪問診療の事例紹介です。個人宅での訪問診療ご紹介の参考にしていただければ幸いです。
■ 基本情報
■ 訪問診療導入の経緯
数年前より外陰部に腫瘤を認め、近隣の医療機関で「外陰がん」と診断された後、局所切除による治療を受けていた。経過観察中に再発が確認され、腫瘍は拡大傾向を示し、下部尿道や肛門周囲への圧排を伴う状態となった。左鼠径リンパ節および肝への転移も疑われていた。病院では放射線治療の選択肢も提示されたが、本人の年齢や全身状態、そして本人および家族の意向をふまえ、「これ以上の積極的治療は行わず、自宅で穏やかに過ごす」方針となった。認知機能の低下もあり、ご本人には病状の詳細を告知せず、疼痛緩和を主とした在宅緩和ケアを目的に訪問診療を導入した。
■ 介入内容と経過
在宅療養開始後は、本人の表情・呼吸の変化やご家族からの細やかな報告を基に、医療的処置を伴わない日々の観察と対話を中心とした支援を行った。生活環境を整えながら、過度な介入を避けつつ、苦痛の少ない在宅時間を維持することに重点を置いた。キーパーソンである長男の妻は、初めての介護経験で不安を抱えながらも「自宅で看取りたい」という意志を持ち、訪問診療チームとの連携のもと支援を継続した。
■ 医療対応の詳細
■ 支援のポイント
■ 考察
本事例は、明確な終末期において、医療処置を行わずとも本人の「家にいたい」という意思を支えることが、訪問診療の大きな役割となりうることを示している。治療の中止が「医療の終わり」ではなく、「寄り添い続ける医療」の始まりであるという認識のもと、医療・介護・家族が同じ方向を向いた支援体制が成立した。本人の希望を中心としながら、家族の実行可能性をふまえた支援を構築することが、今後の在宅緩和ケアにおいても重要な視点である。
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/10151/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
当院の在宅医療のホームページ 詳細はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/10152/XXXX )
ちくさ病院のメールマガジン!
地域の医療介護の最前線で奮闘されている皆様へ
ちくさ病院のメルマガをお読みいただきありがとうございます。このメルマガでは、在宅医療に関する情報を中心に、医療介護に関する情報やお仕事に役立つ実践的なノウハウなど、平日毎日配信しています。
メルマガの特徴
・コラム:医療介護に従事する方々のお仕事に役立つ豆知識のご紹介
・実践的なケーススタディ: 実際の在宅診療の事例紹介や多職種連携のポイントを紹介
・医療介護制度の解説: 医療介護制度の最新情報や活用のコツをお伝え
・ちくさ病院の取り組み: 地域の在宅医療を支える訪問診療体制や当院の地域への働きかけのご紹介
皆様の日々の業務に少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。共に地域の在宅医療を支えていきましょう。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
バックナンバー ( https://w.bme.jp/38/3135/10153/XXXX )
Instagram ( https://w.bme.jp/38/3135/10154/XXXX )
Facebook ( https://w.bme.jp/38/3135/10155/XXXX )
YouTube ( https://w.bme.jp/38/3135/10156/XXXX )
X ( https://w.bme.jp/38/3135/10157/XXXX )
このメールマガジンは、当院の医師、職員と名刺交換させていただいた方に配信しています。今後の配信を希望されない場合は下記リンクより配信停止が行えます。
配信停止 ( https://w.bme.jp/38/3135/10158/XXXX )
発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
Copyright © 2019 Chikusa Hospital All Rights Reserved.
ちくさ病院 メールマガジン
vol.1455
当院の個人宅における訪問診療の事例紹介です。個人宅での訪問診療ご紹介の参考にしていただければ幸いです。
■ 基本情報
■ 訪問診療導入の経緯
数年前より外陰部に腫瘤を認め、近隣の医療機関で「外陰がん」と診断された後、局所切除による治療を受けていた。経過観察中に再発が確認され、腫瘍は拡大傾向を示し、下部尿道や肛門周囲への圧排を伴う状態となった。左鼠径リンパ節および肝への転移も疑われていた。病院では放射線治療の選択肢も提示されたが、本人の年齢や全身状態、そして本人および家族の意向をふまえ、「これ以上の積極的治療は行わず、自宅で穏やかに過ごす」方針となった。認知機能の低下もあり、ご本人には病状の詳細を告知せず、疼痛緩和を主とした在宅緩和ケアを目的に訪問診療を導入した。
■ 介入内容と経過
在宅療養開始後は、本人の表情・呼吸の変化やご家族からの細やかな報告を基に、医療的処置を伴わない日々の観察と対話を中心とした支援を行った。生活環境を整えながら、過度な介入を避けつつ、苦痛の少ない在宅時間を維持することに重点を置いた。キーパーソンである長男の妻は、初めての介護経験で不安を抱えながらも「自宅で看取りたい」という意志を持ち、訪問診療チームとの連携のもと支援を継続した。
■ 医療対応の詳細
■ 支援のポイント
■ 考察
本事例は、明確な終末期において、医療処置を行わずとも本人の「家にいたい」という意思を支えることが、訪問診療の大きな役割となりうることを示している。治療の中止が「医療の終わり」ではなく、「寄り添い続ける医療」の始まりであるという認識のもと、医療・介護・家族が同じ方向を向いた支援体制が成立した。本人の希望を中心としながら、家族の実行可能性をふまえた支援を構築することが、今後の在宅緩和ケアにおいても重要な視点である。
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/10151/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
当院の在宅医療のホームページ 詳細はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/10152/XXXX )
ちくさ病院のメールマガジン!
地域の医療介護の最前線で奮闘されている皆様へ
ちくさ病院のメルマガをお読みいただきありがとうございます。このメルマガでは、在宅医療に関する情報を中心に、医療介護に関する情報やお仕事に役立つ実践的なノウハウなど、平日毎日配信しています。
メルマガの特徴
・コラム:医療介護に従事する方々のお仕事に役立つ豆知識のご紹介
・実践的なケーススタディ: 実際の在宅診療の事例紹介や多職種連携のポイントを紹介
・医療介護制度の解説: 医療介護制度の最新情報や活用のコツをお伝え
・ちくさ病院の取り組み: 地域の在宅医療を支える訪問診療体制や当院の地域への働きかけのご紹介
皆様の日々の業務に少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。共に地域の在宅医療を支えていきましょう。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
バックナンバー ( https://w.bme.jp/38/3135/10153/XXXX )
Instagram ( https://w.bme.jp/38/3135/10154/XXXX )
Facebook ( https://w.bme.jp/38/3135/10155/XXXX )
YouTube ( https://w.bme.jp/38/3135/10156/XXXX )
X ( https://w.bme.jp/38/3135/10157/XXXX )
このメールマガジンは、当院の医師、職員と名刺交換させていただいた方に配信しています。今後の配信を希望されない場合は下記リンクより配信停止が行えます。
配信停止 ( https://w.bme.jp/38/3135/10158/XXXX )
発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
Copyright © 2019 Chikusa Hospital All Rights Reserved.