個人宅 訪問診療導入事例「在宅」と「施設入所」をつなぐ医療的支援のあり方
2025/05/19 (Mon) 07:50
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ちくさ病院 メールマガジン
vol.1439
当院の個人宅における訪問診療の事例紹介です。個人宅での訪問診療ご紹介の参考にしていただければ幸いです。
■ 基本情報
■ 保険・福祉情報
■ 導入の背景
半年前の転倒により腰部を痛め、以降、徐々にADLが低下。当初はTクリニックに通院していたが、ここ半年は通院歴がなく、特に訪問診療開始の直前2週間はトイレへの移動すら困難な状態であった。
腰部の疼痛は徐々に軽快してきているものの、膝に力が入らず、立ち上がり・移動の自立が難しい。さらに、左手にはカップ麺による火傷、左足には褥瘡がみられ、いずれも当院の訪問診療にて処置対応を行った。
このような状況を受け、2024年4月より訪問診療を開始するに至った。
■ 介入内容と経過
訪問診療開始時、ご家族より施設入所の希望が明確に示されていたため、介護保険の新規申請を速やかに進行した。その結果、要介護4の認定を得て、特別養護老人ホームへの入所が決定。入所に伴い訪問診療は終了となったが、在宅から施設へのスムーズな移行を支える医療的支援の一例となった。
■ 医療対応の詳細
症状・課題対応内容腰痛・筋力低下疼痛コントロール、移動補助の指導左手の火傷ガーゼ保護にて処置、経過良好にて治癒足の褥瘡創部管理および体位調整により改善傾向
■ 支援のポイント
疼痛管理と初期対応の迅速さ
患者はADLの大幅な低下をきたしており、通院が困難であった。こうした状況に対し、即時の訪問診療導入と疼痛コントロールを行うことで、身体的苦痛の緩和と生活の安定化を図った。
家族との連携によるスムーズな入所支援
施設入所を視野に入れた支援を初期段階から行い、介護保険申請から入所先の決定までを一貫して支援した。ご家族との密な情報共有を通じ、タイミングを逃さない申請とスムーズな移行が実現できた。
在宅での小外傷や褥瘡の早期処置
高齢者の日常生活では、ちょっとした火傷や褥瘡が重篤化するリスクが高い。今回の事例では、火傷・褥瘡いずれも訪問診療にて早期に対応し、合併症の回避に努めることができた。
■ 考察
この事例は、「ずっと在宅」は難しくとも、「施設入所までの期間を安心して過ごせる支援体制」の重要性を示している。訪問診療が果たすべき役割は、単なる在宅での医療提供に留まらず、次のステージに向けた“橋渡し”を医療としてどう担うかという視点にもある。今後も、ご本人・ご家族の希望を叶えるため、医療と介護の連携を基盤とした柔軟な対応が求められる。
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/9656/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
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・実践的なケーススタディ: 実際の在宅診療の事例紹介や多職種連携のポイントを紹介
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発行元
医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
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■ 医療対応の詳細
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■ 支援のポイント
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■ 考察
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医療法人豊隆会 ちくさ病院
在宅医療推進部
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