誤嚥性肺炎を防ぐ「食事とケア」の工夫
2025/04/09 (Wed) 07:50
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ちくさ病院 メールマガジン
vol.1413
今回は、高齢者に多く見られる誤嚥性肺炎を予防するための「食事」と「ケア」の工夫についてご紹介します。
誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液、胃液などが誤って気道に入り、肺に細菌が感染して発症する肺炎の一種です。特に嚥下機能(飲み込む力)の低下や口腔内の衛生状態の悪化があると、リスクが高まります。日々のちょっとした工夫が、大切な予防につながります。
誤嚥性肺炎の主な原因とリスク要因
嚥下機能の低下加齢により、舌や喉の筋力が衰えると飲み込む力が低下し、食べ物や飲み物が気道に入りやすくなります。
口腔内の衛生状態の悪化細菌が多く残った状態で誤嚥が起きると、肺に細菌が届きやすくなります。歯周病や入れ歯の汚れなどもリスクになります。
免疫力の低下年齢とともに免疫力が落ち、誤嚥によって肺に入った細菌が繁殖しやすくなります。
認知症や脳卒中の影響認知症や脳卒中の後遺症により、飲み込む力や咳反射が低下し、誤嚥を起こしやすくなります。
誤嚥性肺炎を防ぐための「食事の工夫」
やわらかく、飲み込みやすい食品を選ぶのどにつまりにくく、粘度が均一でまとまりやすい食事がおすすめです。例:とろみをつけたスープ、ゼリー状の食品など
一口量を少なめにする一度に多くを口に入れると飲み込みづらくなります。スプーン1杯程度の少量をゆっくりと口に運ぶようにしましょう。
水分にはとろみをつけるサラサラした飲み物は気道に入りやすいため、とろみ剤を使って水・お茶・スープにとろみを加えると誤嚥予防になります。
食事中の姿勢に注意する椅子に座って背筋を伸ばし、やや前かがみになる姿勢が理想です。ベッド上では、上体を30度以上起こして食事するのが望ましいです。
誤嚥性肺炎を防ぐ「ケアのポイント」
1毎日の口腔ケアを徹底する歯磨き、入れ歯の洗浄、舌や歯茎の清掃を習慣に。口腔用スポンジや保湿ジェル、マウスウォッシュも活用しましょう。
嚥下体操を取り入れる嚥下機能の維持・改善に役立つ体操を習慣にすると効果的です。
食後30分は上体を起こしておく食後すぐ横になると、食物や胃液が逆流しやすくなります。食後30分は座位または半座位を保つようにしましょう。
呼吸機能を高める咳で異物をしっかり排出できることが大切です。腹式呼吸や「吹き戻し」などの呼吸トレーニングを取り入れるのがおすすめです。
誤嚥を防ぐ具体的な取り組み(チェックリスト)
まとめ
誤嚥性肺炎は、高齢者に多く見られる疾患ですが、食事の工夫・嚥下トレーニング・口腔ケアによって予防が可能です。また、介護者が日々の変化に気づき、早めに対応することが何より大切です。
日々のちょっとした習慣が、大きな予防につながります。ご本人の安心、そしてご家族や支援者の負担軽減にもつながるよう、日常のケアを見直してみましょう。
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誤嚥性肺炎の主な原因とリスク要因
嚥下機能の低下加齢により、舌や喉の筋力が衰えると飲み込む力が低下し、食べ物や飲み物が気道に入りやすくなります。
口腔内の衛生状態の悪化細菌が多く残った状態で誤嚥が起きると、肺に細菌が届きやすくなります。歯周病や入れ歯の汚れなどもリスクになります。
免疫力の低下年齢とともに免疫力が落ち、誤嚥によって肺に入った細菌が繁殖しやすくなります。
認知症や脳卒中の影響認知症や脳卒中の後遺症により、飲み込む力や咳反射が低下し、誤嚥を起こしやすくなります。
誤嚥性肺炎を防ぐための「食事の工夫」
やわらかく、飲み込みやすい食品を選ぶのどにつまりにくく、粘度が均一でまとまりやすい食事がおすすめです。例:とろみをつけたスープ、ゼリー状の食品など
一口量を少なめにする一度に多くを口に入れると飲み込みづらくなります。スプーン1杯程度の少量をゆっくりと口に運ぶようにしましょう。
水分にはとろみをつけるサラサラした飲み物は気道に入りやすいため、とろみ剤を使って水・お茶・スープにとろみを加えると誤嚥予防になります。
食事中の姿勢に注意する椅子に座って背筋を伸ばし、やや前かがみになる姿勢が理想です。ベッド上では、上体を30度以上起こして食事するのが望ましいです。
誤嚥性肺炎を防ぐ「ケアのポイント」
1毎日の口腔ケアを徹底する歯磨き、入れ歯の洗浄、舌や歯茎の清掃を習慣に。口腔用スポンジや保湿ジェル、マウスウォッシュも活用しましょう。
嚥下体操を取り入れる嚥下機能の維持・改善に役立つ体操を習慣にすると効果的です。
食後30分は上体を起こしておく食後すぐ横になると、食物や胃液が逆流しやすくなります。食後30分は座位または半座位を保つようにしましょう。
呼吸機能を高める咳で異物をしっかり排出できることが大切です。腹式呼吸や「吹き戻し」などの呼吸トレーニングを取り入れるのがおすすめです。
誤嚥を防ぐ具体的な取り組み(チェックリスト)
まとめ
誤嚥性肺炎は、高齢者に多く見られる疾患ですが、食事の工夫・嚥下トレーニング・口腔ケアによって予防が可能です。また、介護者が日々の変化に気づき、早めに対応することが何より大切です。
日々のちょっとした習慣が、大きな予防につながります。ご本人の安心、そしてご家族や支援者の負担軽減にもつながるよう、日常のケアを見直してみましょう。
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発行元
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在宅医療推進部
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