腎臓と排尿のしくみ ~高齢者ケアに不可欠な観察ポイントと生理学的理解~
2025/12/01 (Mon) 07:50
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vol.1575
腎臓の役割と構造
腎臓は背骨の両側、腰よりやや上に左右1つずつ位置する小さな臓器(約120~160g)ですが、生命維持に不可欠な多機能臓器です。外側は皮質、内側は髄質に分かれています。
● ネフロン(腎単位)
1つの腎臓には約100万個。以下で構成されます。
糸球体で作られる「原尿」は1日150~180L。このうち99%以上が尿細管で再吸収され、実際に排出される尿は約1.5L前後という精密な調整が行われています。
● 再吸収と分泌のメカニズム
尿細管では水・電解質・ブドウ糖・アミノ酸などを再吸収。同時に、薬剤や水素イオンを分泌し、血液のpH調整や電解質バランス維持に寄与します。
● 腎臓の内分泌機能
腎臓は“ろ過装置”に留まらず、以下も担当します。
排尿のしくみ
腎臓で生成された尿は尿管を通り膀胱へ運ばれ、蠕動運動により逆流なく流れます。
● 膀胱での蓄尿
膀胱は平滑筋でできており、300mL程度までは内圧がほぼ変わりません。尿意は通常300~400mLで発生します。
● 排尿反射
膀胱に尿が溜まると伸展受容器が反応し、膀胱 → 脊髄 → 脳幹 → 大脳皮質へと信号が届きます。
大脳が「排尿してよい」と判断すると、
これらが協調して排尿が成立します。
● 加齢による排尿機能の変化
認知症では「尿意がわからない」「トイレに行けない」ことで機能性尿失禁も増加します。
介護・医療現場で重要な尿の観察ポイント
排尿は全身状態の変化を最も早く反映する指標です。
● 尿の色
● 尿量
● 排尿頻度や時間帯
● におい
● 排尿困難・残尿感
→ 前立腺肥大や神経因性膀胱を疑うサイン。
介護現場で“明日から使える”実践ポイント
まとめ
腎臓と排尿の働きは、**高齢者の全身状態を映す重要なバロメーターです。日々の排尿観察により、
といった重大な疾患を早期に察知することができます。
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TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
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TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
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● 再吸収と分泌のメカニズム
尿細管では水・電解質・ブドウ糖・アミノ酸などを再吸収。同時に、薬剤や水素イオンを分泌し、血液のpH調整や電解質バランス維持に寄与します。
● 腎臓の内分泌機能
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● 膀胱での蓄尿
膀胱は平滑筋でできており、300mL程度までは内圧がほぼ変わりません。尿意は通常300~400mLで発生します。
● 排尿反射
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● 排尿頻度や時間帯
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