個人宅 訪問診療導入事例「外陰がん終末期 非治療方針で自宅療養を支えた在宅緩和ケアの事例」
2026/01/30 (Fri) 07:50
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ちくさ病院 メールマガジン
vol.1613
当院の個人宅における訪問診療の事例紹介です。個人宅での訪問診療ご紹介の参考にしていただければ幸いです。
基本情報
年齢・性別:不明(女性)居住地:名古屋市西区家族構成:長男夫婦と3人暮らし(キーパーソンは長男の妻)負担割合:医療1割・介護1割
保険・福祉情報
医療保険:後期高齢者医療介護保険:要介護認定あり福祉制度:該当制度を適宜利用
診断名
・外陰がん(局所再発)・鼠径リンパ節転移・肝転移の疑い・高血圧症・骨粗鬆症
導入の背景
数年前より外陰部に腫瘤を認め、近隣医療機関で外陰がんと診断され局所切除を受けていた。経過観察中に再発が確認され、腫瘍は下部尿道や肛門周囲に及ぶまで進行。左鼠径リンパ節および肝転移も疑われていた。
病院では放射線治療の選択肢もあったが、年齢・全身状態・家族意向をふまえ、「積極治療は行わず、自宅で穏やかに過ごす」方針となった。認知機能低下もあり、ご本人には病状告知を行わず、疼痛緩和を中心とした在宅緩和ケア目的で訪問診療が導入された。
介入内容と経過
在宅療養開始後は、表情・呼吸・生活リズムなどの変化を丁寧に観察し、医療処置を伴わない関わりを中心に支援。「苦痛の軽減」と「穏やかな生活の維持」を支援の軸とした。
介護初心者である長男の妻は不安を抱えながらも「自宅で看取りたい」という意志を持ち、訪問診療チームと連携しながら介護を継続した。
医療対応の詳細
主病:外陰がん(再発)、鼠径リンパ節転移、肝転移疑い医療処置:なし(対症的観察と生活支援が中心)対応方針:病状説明は行わず、緩和ケア中心で在宅生活を支える
支援のポイント
本人・家族の希望を軸とした医療方針の確立本人・家族ともに「自宅で穏やかに過ごしたい」との意向を持ち、それを尊重した緩和ケア中心の非治療的介入を選択。
介護初心者の家族への心理的・実務的支援長男の妻に対し、情報共有・助言・精神的サポートを行い、過度な負担なく介護を継続できる環境を整備。
無処置でも訪問診療が果たす役割の可視化医療的行為がないケースでも、表情・呼吸・苦痛の観察や声かけが大きな安心につながることを再確認。
考察
本事例は、終末期において「治療をしない」という選択が、医療をやめることではなく、「寄り添い続ける医療」の始まりであることを示している。
在宅緩和ケアでは、・本人の価値観・家族の実行可能性・医療者の適切な関与この3要素がそろうことで、穏やかな在宅療養が可能となる。
治療介入がなくても、訪問診療が支えるべき役割は大きく、終末期のQOL向上に寄与する重要な支援モデルといえる。
付記情報
・診療科:内科、緩和ケア科・病態・症状:がん、その他・世帯構成:親子
在宅医療相談窓口
※在宅医療の新規相談は、担当相談員に直接お電話いただくとスムーズです。下記の該当エリアをご参照の上、ご連絡ください。
在宅医療関するお問い合わせ・ご相談はこちらから ( https://w.bme.jp/38/3135/14318/XXXX )
大塚相談員 担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区・守山区
TEL:080-4897-4613 ( tel:08048974613 )
佐藤相談員担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
TEL:080-3595-8467 ( tel:08035958467 )
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在宅医療推進部
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導入の背景
数年前より外陰部に腫瘤を認め、近隣医療機関で外陰がんと診断され局所切除を受けていた。経過観察中に再発が確認され、腫瘍は下部尿道や肛門周囲に及ぶまで進行。左鼠径リンパ節および肝転移も疑われていた。
病院では放射線治療の選択肢もあったが、年齢・全身状態・家族意向をふまえ、「積極治療は行わず、自宅で穏やかに過ごす」方針となった。認知機能低下もあり、ご本人には病状告知を行わず、疼痛緩和を中心とした在宅緩和ケア目的で訪問診療が導入された。
介入内容と経過
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考察
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在宅緩和ケアでは、・本人の価値観・家族の実行可能性・医療者の適切な関与この3要素がそろうことで、穏やかな在宅療養が可能となる。
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在宅医療推進部
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