咳ぜんそくとCOPDとは?知っておきたい長引く咳の原因
2024/09/04 (Wed) 07:50
咳ぜんそくとCOPDとは?知っておきたい長引く咳の原因
風邪が原因の咳は、通常、ウイルスが引き起こすことが多く、免疫機能が働くことで自然に治ることが一般的ですが、長引く咳には風邪ではなく、他の疾患が原因となっている可能性があり、注意が必要です。
長引く咳の原因
咳ぜんそく
咳ぜんそくは、近年増加している長引く咳の原因の一つです。気道の粘膜に持続的な炎症が生じている状態であり、ホコリや湯気、冷たい空気、香り、花粉などの軽微な刺激にも過敏に反応し、激しい咳が引き起こされます。
風邪が引き金になることが多いですが、花粉症、疲労、ストレス、または食品添加物やPM2.5などが原因となることもあります。
咳ぜんそくは気管支ぜんそくの前段階であり、治療をしないまま放置すると、約3人に1人が気管支ぜんそくへと進行するとされています。気管支ぜんそくは、一度発症すると完治が難しく、年間で約1800人が亡くなる深刻な病気です。そのため、咳ぜんそくの段階で早期に治療を開始することが非常に重要です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPDも、長引く咳の原因として増加している病気の一つです。
特に喫煙者の間で発症リスクが高く、喫煙歴が長く、1日に吸う本数が多いほど、重症化する傾向にあります。
40歳以上の人口の約8.6%、およそ530万人がCOPDに該当すると推定されていますが、多くの人が自覚症状に乏しいため、診断が遅れることが少なくありません。
初期段階では、階段を上った際の息切れや、持続的な咳、痰といった軽度の症状が見られることが多いですが、これを放置すると、肺の機能が著しく低下し、日常生活にも大きな影響を与えることになります。
咳が長引いている場合には、次のようなセルフチェックも有用です
天気によって咳がひどくなる
夜間や寝入りばな、明け方に咳が出る
冷たい空気に触れると咳が出る
会話中に咳が出る
エアコンの風や湯気に反応して咳が出る
咳が出始めるとなかなか止まらない
階段の上り下りや少しの運動で息切れがする
同世代の人と同じペースで歩くのが辛い
呼吸がぜいぜい、ヒューヒューする
これらの症状のいずれか一つでも当てはまる場合、風邪以外の病気が隠れている可能性があります。特に喫煙者の方や、日常的に疲れやストレスを感じやすい方は、症状が出た際には速やかに呼吸器専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
まとめ
2週間以上続く咳は、単なる風邪ではない可能性があるため、軽視せず、早めに医師に相談することが非常に重要です。家族や友人に長引く咳に悩んでいる人がいる場合も、早期の受診を促し、適切な対応を行うことで、重篤な病気の進行を防ぐことができます。
ちくさ病院在宅医療ホームページ
https://chikusa-zaitaku.jp/
在宅医療相談窓口 在宅医療のご相談は下記のエリア相談員までご連絡ください
大塚相談員 TEL:080-4897-4613
担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区
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担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
渡邉相談員 TEL:080-3595-8467
担当エリア:千種区・守山区・瑞穂区・南区・天白区・中区
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看護師長 五藤 TEL :080-2654-2057
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編集/発行:医療法人豊隆会 ちくさ病院 在宅医療推進部
〒464-0851 名古屋市千種区今池南4-1
風邪が原因の咳は、通常、ウイルスが引き起こすことが多く、免疫機能が働くことで自然に治ることが一般的ですが、長引く咳には風邪ではなく、他の疾患が原因となっている可能性があり、注意が必要です。
長引く咳の原因
咳ぜんそく
咳ぜんそくは、近年増加している長引く咳の原因の一つです。気道の粘膜に持続的な炎症が生じている状態であり、ホコリや湯気、冷たい空気、香り、花粉などの軽微な刺激にも過敏に反応し、激しい咳が引き起こされます。
風邪が引き金になることが多いですが、花粉症、疲労、ストレス、または食品添加物やPM2.5などが原因となることもあります。
咳ぜんそくは気管支ぜんそくの前段階であり、治療をしないまま放置すると、約3人に1人が気管支ぜんそくへと進行するとされています。気管支ぜんそくは、一度発症すると完治が難しく、年間で約1800人が亡くなる深刻な病気です。そのため、咳ぜんそくの段階で早期に治療を開始することが非常に重要です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPDも、長引く咳の原因として増加している病気の一つです。
特に喫煙者の間で発症リスクが高く、喫煙歴が長く、1日に吸う本数が多いほど、重症化する傾向にあります。
40歳以上の人口の約8.6%、およそ530万人がCOPDに該当すると推定されていますが、多くの人が自覚症状に乏しいため、診断が遅れることが少なくありません。
初期段階では、階段を上った際の息切れや、持続的な咳、痰といった軽度の症状が見られることが多いですが、これを放置すると、肺の機能が著しく低下し、日常生活にも大きな影響を与えることになります。
咳が長引いている場合には、次のようなセルフチェックも有用です
天気によって咳がひどくなる
夜間や寝入りばな、明け方に咳が出る
冷たい空気に触れると咳が出る
会話中に咳が出る
エアコンの風や湯気に反応して咳が出る
咳が出始めるとなかなか止まらない
階段の上り下りや少しの運動で息切れがする
同世代の人と同じペースで歩くのが辛い
呼吸がぜいぜい、ヒューヒューする
これらの症状のいずれか一つでも当てはまる場合、風邪以外の病気が隠れている可能性があります。特に喫煙者の方や、日常的に疲れやストレスを感じやすい方は、症状が出た際には速やかに呼吸器専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
まとめ
2週間以上続く咳は、単なる風邪ではない可能性があるため、軽視せず、早めに医師に相談することが非常に重要です。家族や友人に長引く咳に悩んでいる人がいる場合も、早期の受診を促し、適切な対応を行うことで、重篤な病気の進行を防ぐことができます。
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