消化性潰瘍に注意しましょう
2024/08/07 (Wed) 07:50
消化性潰瘍に注意しましょう
消化性潰瘍の国内患者数は年々減少していますが、それでもなお年間30万人以上の方が罹患すると推測されています。
消化性潰瘍とは
食物を分解するはたらきをもつ胃酸や消化酵素が胃や十二指腸の壁を深く傷つけてしまうことによって起こる病気です。粘膜が削れてしまい、穴が開きそうな状態になったのが潰瘍です。
消化性潰瘍の主な2つ原因
1. ピロリ菌感染
- 治療法: ピロリ菌の除菌治療に成功すれば、消化性潰瘍はほとんどの場合治癒します。
2. 薬剤性消化性潰瘍
- 原因薬剤: 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアスピリンなどが代表的です。
- 治療法: 原因となっている薬剤の休薬が可能であれば治ります。しかし、休薬ができない場合もあり、その際は胃酸を抑制する薬を使用して潰瘍の発生を抑えます。
消化性潰瘍と診断されたらどんなことに気をつければよいの?
消化性潰瘍と診断されたら、以下の3つに気をつけることが大切です。
1.処方された薬をきちんと服用する
治療期間
消化性潰瘍が治癒するまでに通常6~8週間かかります。自覚症状が改善しても、一定期間薬の服用を継続する必要があります。
薬の種類
非ステロイド性抗炎症薬やアスピリンを服用する場合は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)またはP-CABの服用が必要です。
服用の重要性
腹痛が良くなったからといって、自身の判断で薬をやめてしまうのは危険です。必ず医師の指示に従いましょう。
2.消化性潰瘍が悪化する要因を取り除く
生活習慣
喫煙、過度の飲酒、睡眠不足、強いストレスなどは消化性潰瘍が悪化する原因になります。これらを避けることが大切です。
禁煙と体調管理
禁煙や適切な体調管理が必要です。不摂生をしないように日ごろの生活にも十分に注意しましょう。
3.消化性潰瘍の合併症(出血や穿孔)に注意する
出血の兆候
多量に出血すると、吐血や下血(黒色便)のほか、めまいや動悸といった貧血症状が現れます。
穿孔の兆候
潰瘍が深くなって穿孔する(胃や十二指腸に穴があく)と、激しい腹痛を感じます。
緊急対応
このような症状が出たときは緊急入院が必要です。昼夜を問わず、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
消化性潰瘍の予防はどうするの?
消化性潰瘍の多くはピロリ菌感染が原因であるため、再発予防にはピロリ菌の除菌治療が有効です。除菌に成功すれば、その後の長期間にわたる潰瘍治療は必要なくなると考えられています。ただし、喫煙やストレス、非ステロイド性抗炎症薬などの潰瘍発症の原因となりうるものはできる限り避けることが推奨されます。
まとめ
消化性潰瘍の再発予防においては、ピロリ菌の除菌が最も効果的な治療法です。また、同時に、喫煙、過度の飲酒、ストレスなどの生活習慣を改善することにより、潰瘍発症リスクを減らすことができます。
放置することによる悪化する場合や完治しても再発してしまうケースもありますので、少しでも胃に違和感や不安、症状がある場合は、専門の医療機関に受診ください。
ちくさ病院在宅医療ホームページ
https://w.bme.jp/38/3135/5821/XXXX
在宅医療相談窓口 在宅医療のご相談は下記のエリア相談員までご連絡ください
大塚相談員 TEL:080-4897-4613
担当エリア:緑区・東区・昭和区・西区・中川区
佐藤相談員TEL:080-4897-4673
担当エリア:熱田区・港区・中村区・名東区・北区
渡邉相談員 TEL:080-3595-8467
担当エリア:千種区・守山区・瑞穂区・南区・天白区・中区
入院相談窓口 入院のご相談は下記の病棟看護師までご連絡ください
看護師長 五藤 TEL :080-2654-2057
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編集/発行:医療法人豊隆会 ちくさ病院 在宅医療推進部
〒464-0851 名古屋市千種区今池南4-1
消化性潰瘍の国内患者数は年々減少していますが、それでもなお年間30万人以上の方が罹患すると推測されています。
消化性潰瘍とは
食物を分解するはたらきをもつ胃酸や消化酵素が胃や十二指腸の壁を深く傷つけてしまうことによって起こる病気です。粘膜が削れてしまい、穴が開きそうな状態になったのが潰瘍です。
消化性潰瘍の主な2つ原因
1. ピロリ菌感染
- 治療法: ピロリ菌の除菌治療に成功すれば、消化性潰瘍はほとんどの場合治癒します。
2. 薬剤性消化性潰瘍
- 原因薬剤: 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアスピリンなどが代表的です。
- 治療法: 原因となっている薬剤の休薬が可能であれば治ります。しかし、休薬ができない場合もあり、その際は胃酸を抑制する薬を使用して潰瘍の発生を抑えます。
消化性潰瘍と診断されたらどんなことに気をつければよいの?
消化性潰瘍と診断されたら、以下の3つに気をつけることが大切です。
1.処方された薬をきちんと服用する
治療期間
消化性潰瘍が治癒するまでに通常6~8週間かかります。自覚症状が改善しても、一定期間薬の服用を継続する必要があります。
薬の種類
非ステロイド性抗炎症薬やアスピリンを服用する場合は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)またはP-CABの服用が必要です。
服用の重要性
腹痛が良くなったからといって、自身の判断で薬をやめてしまうのは危険です。必ず医師の指示に従いましょう。
2.消化性潰瘍が悪化する要因を取り除く
生活習慣
喫煙、過度の飲酒、睡眠不足、強いストレスなどは消化性潰瘍が悪化する原因になります。これらを避けることが大切です。
禁煙と体調管理
禁煙や適切な体調管理が必要です。不摂生をしないように日ごろの生活にも十分に注意しましょう。
3.消化性潰瘍の合併症(出血や穿孔)に注意する
出血の兆候
多量に出血すると、吐血や下血(黒色便)のほか、めまいや動悸といった貧血症状が現れます。
穿孔の兆候
潰瘍が深くなって穿孔する(胃や十二指腸に穴があく)と、激しい腹痛を感じます。
緊急対応
このような症状が出たときは緊急入院が必要です。昼夜を問わず、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
消化性潰瘍の予防はどうするの?
消化性潰瘍の多くはピロリ菌感染が原因であるため、再発予防にはピロリ菌の除菌治療が有効です。除菌に成功すれば、その後の長期間にわたる潰瘍治療は必要なくなると考えられています。ただし、喫煙やストレス、非ステロイド性抗炎症薬などの潰瘍発症の原因となりうるものはできる限り避けることが推奨されます。
まとめ
消化性潰瘍の再発予防においては、ピロリ菌の除菌が最も効果的な治療法です。また、同時に、喫煙、過度の飲酒、ストレスなどの生活習慣を改善することにより、潰瘍発症リスクを減らすことができます。
放置することによる悪化する場合や完治しても再発してしまうケースもありますので、少しでも胃に違和感や不安、症状がある場合は、専門の医療機関に受診ください。
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