個人宅 訪問診療導入事例「終末期肺MAC症患者、家族の強い希望で自宅へ退院し看取りを実現したケース」
2025/10/17 (Fri) 07:50
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ちくさ病院 メールマガジン
vol.1547
当院の個人宅における訪問診療の事例紹介です。個人宅での訪問診療ご紹介の参考にしていただければ幸いです。
■ 基本情報
■ 保険・福祉情報
■ 診断名
■ 導入の背景
T医療センターで非結核性抗酸菌症(肺MAC症)の診療を受けていた。高齢および薬剤不耐容のため、標準治療は行えず抗菌薬単剤治療が続けられていたが、喀痰検査でMACは検出されなくなり治療は終了。しかし肺の荒廃は著しく進行していた。
2024年4月22日、SpO₂低下と肺陰影の増加、炎症反応上昇により細菌性肺炎と診断され入院。5月2日に左続発性気胸、5月14日にも再度虚脱を起こしたがドレナージは不要とされ保存的治療が行われた。その後、傾眠傾向が出現しpCO₂ 93と高値。CO₂ナルコーシスの一歩手前であったが、人工呼吸器(NIPPV)の導入は本人が拒否したため行わない方針となった。
本人・家族は以前から自宅での看取りを希望しており、訪問診療の導入が決定された。
■ 介入内容と経過
当初は5月24日の退院に合わせて訪問診療を開始予定であったが、状態が急速に悪化。5月23日午後からは食事・内服が不能となり、意識レベルも低下。主治医から「いつ亡くなられてもおかしくない状況」と説明を受けた。
それでも「どうしても自宅に帰したい」という家族の強い希望により、急遽退院。当院も対応を調整し、初診日を前倒しで訪問診療を実施。初診当日に自宅でご逝去となった。
■ 医療対応の詳細
■ 支援のポイント
■ 考察
本症例は、肺MAC症の終末期において在宅看取りを実現したケースである。医療的には呼吸不全が急速に進行しており、病院での継続入院が一般的な選択肢であった。しかし、本人・家族の希望を尊重し、医療チームが即時に調整することで、自宅での安らかな最期が可能となった。終末期医療では「医学的適応」と「本人・家族の希望」とのバランスをどう取るかが重要であり、この事例はその実践例となる。
■ 付記情報
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TEL:080-4897-4673 ( tel:08048974673 )
渡邉相談員 担当エリア:千種区・瑞穂区・南区・天白区・中区
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