温かい体で冬を乗り切るための体温アップ8か条!
2023/12/15 (Fri) 07:50
温かい体で冬を乗り切るための体温アップ8か条!
気象庁は、今月11日(月)に「エルニーニョ監視速報」を発表し、この冬はエルニーニョ現象が続く可能性が高く、暖冬傾向になる見込みとのことです。
しかし、17日以降は10℃以下の寒い日が続く予報となっており、気になるのは寒さ対策です。
冷えは“ちょっとした不調”と思われがちですが、実は万病のもと。放置するとさまざまな病気やがんまでも発症してしまうことがあるそうです。
今回は、体温アップ方法についてお伝えします。
体温が下がると免疫力は低下する
低体温がなぜよくないとされるのでしょうか。
体温が上がると血液の流れがよくなり免疫力が高まります。
血液は私たちの体を構成する約60兆個もの細胞に栄養と酸素を送り届け、かわりに老廃物を持ち帰る働きをしています。
その血液の中に、免疫機能を持った白血球が存在し、その白血球が体の中をめぐることで、体の中の異物をパトロールしているのです。
つまり、体温が下がると血流が悪くなり、免疫力も低下し、体内に異物を発見しても、素早く駆除してくれる白血球を集めにくくなり、ウイルスや細菌に負けて発病しやすくなってしまいます。
体温が1度下がると免疫力は30%低くなる
自分の平熱を知るには、3~4日間、朝・昼・夜の体温を測って平均を出します。
50年前の日本人の平均は36.89度。現在の平均は36.20度。あなたの平熱は何度ですか?
まずは、自分の平熱を知り、低体温を克服して、血流をよくしておくことが、免疫力向上につながります。
現代人に多い「低体温」の原因は筋肉量の低下
低体温の原因の9割は筋肉量の低下と考えられます。
50年前と今では日本人の体温の平均は0.7度近く下がっています。
その理由の1つとして、現在のライフスタイルが、明らかな運動不足になっていることが挙げられます。
家事ひとつをとっても、50年前はすべて手作業で掃除、洗濯、料理などを行い、その上で畑仕事をするなど、日常的な運動量が大変多かったのです。
それに比べ、現代の生活では、乗り物や家電の充実によって日常生活における運動量は低下しています。
運動量の低下にともなって、筋肉量が減少します。
筋肉は人体最大の熱産生器官ですから、筋肉が少なくなると、体温も下がり、基礎代謝も下がります。
基礎代謝が落ちれば、エネルギーが消費されにくくなって、内臓脂肪が増加してしまうのです。
加齢とともに基礎代謝は落ちていきますから、筋肉量を増やすことはあらゆる病気対策に必要なのです。
生活環境にも注意が必要!
筋肉量の減少以外では、運動不足に加えて、エアコン生活によって汗をかきにくい環境であることも低体温の原因と考えられています。
脳の視床下部にある体温中枢を刺激する機会が失われると、体温を調整するための発汗中枢が作動しなくなり、低体温になります。
また、人間関係や経済面の問題、家族問題など、生きていく上で生じるストレスは50年前より複雑化しています。
ストレスによって分泌するホルモンは、筋肉を分解することによってストレスを緩和するために、ストレスが強いと筋肉をやせさせてしまい、その結果、低体温を招くということもあります。
体温アップ健康法8か条
1.1日30分歩く
毎日続けられることが大事ですから、通勤では1駅歩いて電車に乗る、毎朝の犬の散歩を続ける、買い物のときにはバスに乗らないなど、無理なく続けられる方法を考えましょう。続けて30分歩くことができない場合は15分を2回に分けたり、10分を3回に分けたりしてもよいでしょう。
毎日続ければ、3ヶ月後には成果を実感できるはずです。
2.朝のウォーキングのすすめ
「歩く」ことに慣れてきたら、ウォーキングを習慣にしましょう。
雨の日も風の日も毎日30分。
体温の一番低い朝におこなうことで、0.7~1度体温が上昇します。
毎朝、一気に体温を高めることで1日の体調がよくなり、30分の有酸素運動で毎日8gの内臓脂肪を減らすこともできます。
3.たんぱく質を含む食品の摂取
体内温度を上げるためには、たんぱく質を含む食品を食事に摂り入れましょう。たんぱく質をきちんと摂取することは、食事後の体を温める働きのサポートが期待できます。
4.入浴
1日1回、お風呂に入って体温を1度上げます。
朝でも夜でも自分の生活リズムに合わせて入浴しましょう。
湯船に10分程度つかれば、大体体温が1度くらい上がります。大切なのは毎日続けることです。
最近はシャワーで済ませる人も多いようですが、必ず湯船につかりましょう。5分でも10分でもかまいません。
5.スクワット
ふくらはぎや太もも、腰の筋肉を一度に鍛えることができるスクワットもおすすめです。下半身の脂肪が落ちるとともに、必要な筋肉がつくので、引き締まった下半身をつくりながら血行を改善できます。
入浴後に行えば、入浴と運動で体温を上げることにより、眠りやすくなるという効果もあります。
6.白湯を飲む
朝は1日の中で最も体温が低い状態なので、冷たい水を飲むと体温が下がりすぎてしまいます。
冷たい水ではなく白湯を飲みましょう。夜寝る前にも白湯を飲むことで体が温まります。
7.GABA(ギャバ)を多く含む食品を食べる
ストレスによる体温の低下を防ぐために、ストレスを緩和する成分「GABA」を多く含む食品を食べましょう。
GABAはストレス緩和のほかにも成長ホルモンの分泌を促す効果もあるので、アンチエイジングの面からもおすすめです。
玄米、かぼちゃ、じゃがいも、トマトなどに多く含まれます。
8. 腹巻き、カイロ、湯たんぽ
女性に限らず冷えは大敵です。これからの季節、特に体を冷やさない外側からの工夫もしましょう。
女性がズボンの下にタイツを履くように、男性もズボン下用の下着を1枚増やすこともおすすめです。
体温を上げるとこんなによいことが!
・基礎代謝が上がり、太りにくい体に
・ストレスに強く、病気になりにくい健康な体に
・新陳代謝が活発になり細胞レベルから若々しくアンチエイジングに
・エネルギーを消費する体になり、内臓脂肪の解消につながりメタボ対策に
・血行がよくなり血液量が増え、細胞に十分な酸素と栄養が供給される
・骨そしょう症の予防に
・腸のぜん動運動が活発になり、便秘や大腸がんの予防に
・脳の血行がよくなり、記憶力低下や認知症の予防に
まとめ
低体温克服のもっとも手軽な方法は、意識的に歩くことです。
通勤時に一駅前に降りてあえて歩く、車で移動せず電車やバスを使う、気分転換がてら散歩するなど。
宇宙飛行士も無重力空間でたった数日間過ごすだけで、地球に帰還したときには筋肉が衰えて、歩くこともできなくなってしまうといいます。最近では、筋肉量維持のため、宇宙空間でもマシンを使ってトレーニングを行っています。
日常生活で筋肉を動かすことを習慣化して、適度な負荷をかけるよう意識してみましょう。
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気象庁は、今月11日(月)に「エルニーニョ監視速報」を発表し、この冬はエルニーニョ現象が続く可能性が高く、暖冬傾向になる見込みとのことです。
しかし、17日以降は10℃以下の寒い日が続く予報となっており、気になるのは寒さ対策です。
冷えは“ちょっとした不調”と思われがちですが、実は万病のもと。放置するとさまざまな病気やがんまでも発症してしまうことがあるそうです。
今回は、体温アップ方法についてお伝えします。
体温が下がると免疫力は低下する
低体温がなぜよくないとされるのでしょうか。
体温が上がると血液の流れがよくなり免疫力が高まります。
血液は私たちの体を構成する約60兆個もの細胞に栄養と酸素を送り届け、かわりに老廃物を持ち帰る働きをしています。
その血液の中に、免疫機能を持った白血球が存在し、その白血球が体の中をめぐることで、体の中の異物をパトロールしているのです。
つまり、体温が下がると血流が悪くなり、免疫力も低下し、体内に異物を発見しても、素早く駆除してくれる白血球を集めにくくなり、ウイルスや細菌に負けて発病しやすくなってしまいます。
体温が1度下がると免疫力は30%低くなる
自分の平熱を知るには、3~4日間、朝・昼・夜の体温を測って平均を出します。
50年前の日本人の平均は36.89度。現在の平均は36.20度。あなたの平熱は何度ですか?
まずは、自分の平熱を知り、低体温を克服して、血流をよくしておくことが、免疫力向上につながります。
現代人に多い「低体温」の原因は筋肉量の低下
低体温の原因の9割は筋肉量の低下と考えられます。
50年前と今では日本人の体温の平均は0.7度近く下がっています。
その理由の1つとして、現在のライフスタイルが、明らかな運動不足になっていることが挙げられます。
家事ひとつをとっても、50年前はすべて手作業で掃除、洗濯、料理などを行い、その上で畑仕事をするなど、日常的な運動量が大変多かったのです。
それに比べ、現代の生活では、乗り物や家電の充実によって日常生活における運動量は低下しています。
運動量の低下にともなって、筋肉量が減少します。
筋肉は人体最大の熱産生器官ですから、筋肉が少なくなると、体温も下がり、基礎代謝も下がります。
基礎代謝が落ちれば、エネルギーが消費されにくくなって、内臓脂肪が増加してしまうのです。
加齢とともに基礎代謝は落ちていきますから、筋肉量を増やすことはあらゆる病気対策に必要なのです。
生活環境にも注意が必要!
筋肉量の減少以外では、運動不足に加えて、エアコン生活によって汗をかきにくい環境であることも低体温の原因と考えられています。
脳の視床下部にある体温中枢を刺激する機会が失われると、体温を調整するための発汗中枢が作動しなくなり、低体温になります。
また、人間関係や経済面の問題、家族問題など、生きていく上で生じるストレスは50年前より複雑化しています。
ストレスによって分泌するホルモンは、筋肉を分解することによってストレスを緩和するために、ストレスが強いと筋肉をやせさせてしまい、その結果、低体温を招くということもあります。
体温アップ健康法8か条
1.1日30分歩く
毎日続けられることが大事ですから、通勤では1駅歩いて電車に乗る、毎朝の犬の散歩を続ける、買い物のときにはバスに乗らないなど、無理なく続けられる方法を考えましょう。続けて30分歩くことができない場合は15分を2回に分けたり、10分を3回に分けたりしてもよいでしょう。
毎日続ければ、3ヶ月後には成果を実感できるはずです。
2.朝のウォーキングのすすめ
「歩く」ことに慣れてきたら、ウォーキングを習慣にしましょう。
雨の日も風の日も毎日30分。
体温の一番低い朝におこなうことで、0.7~1度体温が上昇します。
毎朝、一気に体温を高めることで1日の体調がよくなり、30分の有酸素運動で毎日8gの内臓脂肪を減らすこともできます。
3.たんぱく質を含む食品の摂取
体内温度を上げるためには、たんぱく質を含む食品を食事に摂り入れましょう。たんぱく質をきちんと摂取することは、食事後の体を温める働きのサポートが期待できます。
4.入浴
1日1回、お風呂に入って体温を1度上げます。
朝でも夜でも自分の生活リズムに合わせて入浴しましょう。
湯船に10分程度つかれば、大体体温が1度くらい上がります。大切なのは毎日続けることです。
最近はシャワーで済ませる人も多いようですが、必ず湯船につかりましょう。5分でも10分でもかまいません。
5.スクワット
ふくらはぎや太もも、腰の筋肉を一度に鍛えることができるスクワットもおすすめです。下半身の脂肪が落ちるとともに、必要な筋肉がつくので、引き締まった下半身をつくりながら血行を改善できます。
入浴後に行えば、入浴と運動で体温を上げることにより、眠りやすくなるという効果もあります。
6.白湯を飲む
朝は1日の中で最も体温が低い状態なので、冷たい水を飲むと体温が下がりすぎてしまいます。
冷たい水ではなく白湯を飲みましょう。夜寝る前にも白湯を飲むことで体が温まります。
7.GABA(ギャバ)を多く含む食品を食べる
ストレスによる体温の低下を防ぐために、ストレスを緩和する成分「GABA」を多く含む食品を食べましょう。
GABAはストレス緩和のほかにも成長ホルモンの分泌を促す効果もあるので、アンチエイジングの面からもおすすめです。
玄米、かぼちゃ、じゃがいも、トマトなどに多く含まれます。
8. 腹巻き、カイロ、湯たんぽ
女性に限らず冷えは大敵です。これからの季節、特に体を冷やさない外側からの工夫もしましょう。
女性がズボンの下にタイツを履くように、男性もズボン下用の下着を1枚増やすこともおすすめです。
体温を上げるとこんなによいことが!
・基礎代謝が上がり、太りにくい体に
・ストレスに強く、病気になりにくい健康な体に
・新陳代謝が活発になり細胞レベルから若々しくアンチエイジングに
・エネルギーを消費する体になり、内臓脂肪の解消につながりメタボ対策に
・血行がよくなり血液量が増え、細胞に十分な酸素と栄養が供給される
・骨そしょう症の予防に
・腸のぜん動運動が活発になり、便秘や大腸がんの予防に
・脳の血行がよくなり、記憶力低下や認知症の予防に
まとめ
低体温克服のもっとも手軽な方法は、意識的に歩くことです。
通勤時に一駅前に降りてあえて歩く、車で移動せず電車やバスを使う、気分転換がてら散歩するなど。
宇宙飛行士も無重力空間でたった数日間過ごすだけで、地球に帰還したときには筋肉が衰えて、歩くこともできなくなってしまうといいます。最近では、筋肉量維持のため、宇宙空間でもマシンを使ってトレーニングを行っています。
日常生活で筋肉を動かすことを習慣化して、適度な負荷をかけるよう意識してみましょう。
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